小学生のとき、授業で月々の「日本の呼び方と由来」を習った。
とてもドキドキした。
おもしろくて風流で、その時代の日本、古来の日本に行った気がした。

その中でも、10月の呼び方は強烈だった。


10月は神様がみんな出雲に行くから、神様がいないから、神無月なんですよ。
ただ、出雲だけは神様が集まるので、神在月なんですよ。


へえ、神様がみーんな集まるんだ。
みーんな出雲に出かけて行くんだ。


「出雲」がどこなのかわからなかったけど、日本地図だってよくわからなかったけど、そこにすべての神様が集まってくる。

普段はそれぞれの場所で、それぞれの役割を果たし、その地域を治め守っている神様が、みーんな、神在月に集まってくる。


どんな想いで集まってくるのかな?
どんな話をするのかな?


神様の気持ちになって、いろいろ考え、いろいろ感じた。


それからもずーっとずーっと、いろんなところでいろんなときに、神在月のことが頭をよぎった。

壮大で厳かで楽しそうで…。
神様の気持ちを感じて、しんみりしたりドキドキしたりワクワクしたり安らかーな気持ちになったり…。




その神様が、じつは私たちだったなんてね。

自分のことだから、あんなに感じてたとはね。



10月は神在月。

普段はそれぞれの場所でそれぞれの役割を果たし、周りをしあわせにしているみんなが、集まってくる。

今、自分が、そして自分の周りがいかにしあわせか…。
どれだけたくさんの人を、自分を救ったのか…。

みーんなが集まってみーんなが報告しあうんだな。



神在月に、あの場所で、みんなが集まりお互いを誉め称え、しあわせの報告しあうんだ…。



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