シルバー人材センターの『保育補助講習』が、八代の中九州短期大学で8/21(火)~23(木)まで行われました。

これは、高齢者の雇用の促進を促す目的として、熊本県内では、シルバー人材センターさんが毎年 『高齢者活躍事業』の一環として実施しているものです。(テキスト、参加費は無料)

講義は、それぞれの専門分野の教員が担当します。

私は、普段は介護福祉士コースの学生に授業をしていますが、看護領域として昨年に引き続き保育補助講習をすることになりました。

内容は、
・乳幼児のけがや病気について
・応急手当ての方法
・保育園での安全管理について

 小児の救急蘇生法について

講義をするにあたり、当たり前ですが、厚労省、文科省、統計、児童福祉法など根拠となる資料から内容を組み立てていきます。

一見、介護も看護も保育も人のいのちを支える仕事という部分では似ているのですが、保育園の安全管理についてという部分では、厚労省の『保育所保育指針』というものがあり、保育所が行うべき保育の内容に関する全国共通の枠組みになるのですが、子ども達の健全な心身の発達を図る目的において必要なことが書かれており、自分の子育てにも勉強になりました。

例えば、
『子どもの健康と安全を守ることは、保育所の基本的かつ重大な責任である。』

『子どもの命を守り、その活動を支えていくために、衛生や安全の管理等については、全職員が常に心を配らなくてはならない。』

などなどです。250ページくらい書かれてるのですが…。

今回は、養護の理念などを中心にお話させて頂きました。

保育補助として、保育所に入る場合であっても保護者や園児からすれば、「保育園のせんせい」として見られます。

何か問題が起きた時に、「補助員だから…」という言い訳は通用しないのです。

だからこそ、保育所についての基本的な部分と、保育補助員としてどのように対応していけば良いのか?

ということをパワーポイントを使ってお話させて頂きました。

また、『教育、保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン』が、内閣府から出ていますので、実際に年間を通して保育園でどのような事故が起きているのかを知って頂いて、特に注意が必要な『食事、睡眠、水遊び』について職員としての対応法などもお伝えさせて頂きました。

病気やけがについても、法定伝染病や、さまざまな病気について、講義をさせて頂きました。

3日目に心肺蘇生法について2時間みっちり人形を使って心肺蘇生法を実施して頂きました。

最初は、人工呼吸で全く人形に空気が入らなかった参加者の方も回数を重ねることによって、入るようになり、心臓マッサージも上手に実施されていました。

119番をして、救急車が到着するまでの平均時間は8分と言われています。

何もせずにその場で待つのと、救急蘇生法を行うのでは、致死率もたかくなり、後遺症も重くなります。

しっかり、身につける。繰り返し身につける。ことが大切になってきます。

特に、未就学児では周防大島の行方不明になったよしくんのように、注意していてもちょっと目を離した時に思いもよらない事態になりかねません。

小児の場合の死亡原因は、不慮の事故が一番多いため、事故を予防することが重要です。

とにかく、目を離さないこと‼️

これが一番です。

受講される方は、みなさん60歳以上です。

90分という長い時間でも、相づちを打ったり、発表されたり、長年の経験があるので吸収力抜群でした。

膝、腰の悪い方、体力に自信がないかたでも可能な範囲で頑張って頂きました。
血圧が上がらないか心配でしたが、皆さんパワフルで私の方が力を頂きましたニコニコ

わが子も保育園に預けている身として、歳を重ねても子ども達の為に学びに来られている姿をみると、本当にありがたいな。と感謝の気持ちがわいてきました。

3日間本当にお疲れ様でした✨