「東京新潟物語」コマーシャルについて考えてみた | VIVA★ワーキングマザー

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東京在住関西人 一男一女の働くかあさん マーケティングコンサルタント・ メイクセラピストのパラレルキャリア 2016年ワーママ・オブザイヤー受賞 !#domanist

先日、フェイスブックで友人が記事にしていた

こちらのコマーシャルについて

 

私もメーカーでマーケティングに

携わっていたはしくれとして

ちょいと考えてみました 

 

東京新潟物語」

 

話題になったのはこのキャッチコピー↓↓↓

 

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「転勤です」と言ってくれたら

「はい」と笑ってくれたきみかすき

  

これをみたときに、

多くの、特に働く女性たちは

共働きが主流になりつつある昨今に

 

「夫」が転勤を言い出したときに

「はい」だなんて笑顔でいうか?

 

あるいは

 

それを期待する殿方よ

時代錯誤もいいとこじゃない?

 

という感想をもつのが

どうやら主流の

「メッセージの受け取り方」のようです

 

あるいは

「はい」の笑顔のあとに

「じゃあ別々に頑張ろうね」

って続くかも?

という余韻を残している、といえば

そうも見えるかもしれませんが

おそらくそう思うのは

今は少数派のよう

 

調べてみると・・・

「東京新潟物語」は

新潟のお酒「吉乃川」のコマーシャル の

シリーズのようで

下記のようなストーリー設定がされていました

 

主人公は、新潟生まれの女性。
東京の男性と結婚して、東京で暮らしています。
第3シリーズは、旦那さんの視点から妻の純粋さや美しさを描きます。

主人公は30歳の女性。
新潟に生まれ、就職を機に上京し、美術館で学芸員の補助として7年勤めました。
一方の旦那さんは、東京に生まれ、出版社に勤める34歳。
妻の同級生が旦那さんの出版社に勤めており、2人は紹介で出会いました。
現在新婚1年目。
結婚を機に、2人は根津の築70年の日本家屋に住み始めます。
古いものを愛し大切にする2人。
家には共通の趣味である本がたくさん並び、読書をしながらお酒を飲むことも。

 

ほうほう

 

最初は女性だけの視点で

描かれていたようですね  

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東京でいくつかの恋愛をし

やがて結婚し

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これなんか、私好きです↓↓

 
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旦那さん視点にかわっていったようですね 
 
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画像検索したら

こんなにたくさんありました

 

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というか、
そもそもモデルも変わった気がしますが、、、
 
最初の独身時代から
結婚するまでの内容に関しては
(働く)女性たちも
多いに共感するものに
なってる感じた 
 
で、話を戻し
 
こちらの内容の是非について
 
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そもそも、コマーシャルというのは
基本的には「ターゲット」に響く内容で
作られています
そのためにマーケターたちは日々
「ターゲット」の考えていることを
探るのに必死になっています
 
そのコマーシャルが
ターゲット以外のひとたちに
響くか響かないかは
重要ではなく

万人受けするコマーシャルなんて
そもそもきちんとした
メッセージ性がない
と思っている場合があります
 
で、こちらのコマーシャル
 
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このコマーシャルだけをみて
ターゲットが
 
「吉乃川」買いたい!
 
と思うかどうかはちょいと
微妙なところですが
 
「吉乃川」っておれのことわかってるやーん!
 
と思わせるという点では
なかなか悪くないのではと思います
 

こういったターゲットに
「感情的に響く」内容を
積み重ねて発信いくことで
ブランド認知やイメージが形成され
店頭で見たとき
「買ってみようかな」につながったりします
 
この場合ターゲットは
シリーズとして女性目線で
スタートしながらも
実はやや古めかしい
一昔前的な考えを持った
男性なのかもしれませんね
 
というのも
お酒のコマーシャルというのは
だいたいが
男性がターゲットであり
だいたいが
「男性が妄想の中で考えている理想の女」
が描かれている場合が
多いように思うからです
 
それが「xxx(お酒のブランド)」って
おれのことわかってるやーん!
と認知やイメージが構築され
しいては売りにつながっていく
ようにつくりこまれている
 
例えば・・・
 
会社帰りの一杯に寄る店で
こんな色っぽいおかみさん?が
角ハイボール作ってくれたらなあ〜
なんなら唐揚げあげてくれたらなあ〜
 
という「角ハイボール」ターゲット男性の妄想
↓↓↓↓↓↓
 
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可愛い子と昼間から縁側で飲んで
「間接キスしてみ」と
と冗談半分に
でもちょっと本気っぽくも迫られる

という、「鏡月」ターゲットの妄想

↓↓↓↓↓↓↓↓

 

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ときにはドジしちゃうけど
なんでも一生懸命な妻が
旬の食材を選んで酒の肴をつくって
自分の帰りを笑顔で迎えてくれる
 
という「金麦」ターゲットの妄想
↓↓↓↓↓↓↓↓
 
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どれをみても女性視点だと
 
あざとく
ややダサく
ちょいと一昔前感のある設定だったり
服のセンスだったり 
(個人的には、金麦の壇れいの役は
夫を早くになくした若き未亡人が
亡き夫を思い元気にふるまう
ちょいとした狂気にすら感じる)
 
するけど
実際には売れている商品ばかり・・・!
 
つまり
 
こういったお酒ブランドのターゲットに
設定されている世の男性たちは
妄想の中で
 
「こんな女性がいたらええなあ」
 
と考えているひとがまだまだ多い
というのが
現実なのかもしれないわけで・・・・
 
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このコマーシャルに

違和感を感じたヒトたちも
うっすらとそれを
わかっているのではないかなと
 
だからこそ
 
「まだそんなこといってるの!?」
 
と、腹立たしく思うんじゃないかなあ
と考えてみたりするわけです
 
私はこのコマーシャルに好感を抱く男性に
 
「ちっ!前時代的だなあ」
と思うけど・・・
 
「そういう人もまだまだいるんだろうなあ」
と思っている部分も多分にあるわけで
 
そして、そう思って
半ばあきらめて?しまっていることこそが
 
実は、そういう男性がなかなか減らないことの
原因になっているのかもしれない
 
私たち30〜40代の親の世代って
共働きがまだ少なくて
母親が仕事をしていない家庭が
多かったと思うから
「自分の母親のように」
と男性が相手にのぞむことを
あたまごなしに否定はできない、と
 
でも、こう思ってあきらめて?いること自体が
実は問題なんだ、って
LEAN IN にも書いてあったなあと思います
女性が幼い頃が受け付けられた
社会的規範のようなものに立ち向かうのは
まだまだ困難が多いし
女性の出世を妨げるのは
男性ではなく女性目線だったりする、と
 
だからこそ私たちの世代で
子供に背中を見せていくことが
社会を本質的に変える一歩なわけで
 
とりあえず
お酒のコマーシャルをつくるクリエイティブが
あるいは
お酒メーカーのターゲット設定が
もっと女性になったらいいなと
思うわけであります
 
飛行機では煙草を吸えないことが
 
当たり前
 
と今は大方の人が思うように
(そう、一昔前は機内でたばこ吸えたよね
意味のないエアカーテンとかあったよね)
 
男女それぞれがキャリアを持つことが
 
当たり前
 
になればいいなあと思いつつ
 
ともあれ
「今の時代」の 
マーケティング戦略的には
こちらのコマーシャルは

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ターゲット・インサイトから考えると
個人的には
残念ながら
ではあるけど
なかなか間違っていないのではないかなあ
などと思いました
 
皆様はいかが思われましたか?
 
あかん、ターゲットでないのに
いろいろ考えをめぐらせたから
次お店でみたら買ってしまうかもしれない・・・
 
まわりまわって
このブランドは
こういうBuzzを起こしたかったのかなあ・・・?


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