実は、叔母さんを看取った
母と私と娘ちゃん。
他に、叔母さんの次男の嫁さんも。



ここ数日、叔母さんの様子が不安定で
連日お見舞いに行っているところでした。



その日は叔母さん、
「あれ、なんか呼吸がおかしくない?」



その呼吸は、
口を開いて、顎を少し上下させながら、
少し喉の奥から音がしました。



看護師さん、いわく
「これは『最期の呼吸』です」



その言葉に続けて、
「(叔母さんの命が)明日までもつかどうか。。。」
と話されました。




『最期の呼吸』



この呼吸をし始めたら、
ながくて2日、なのだそうです。



その後すぐに医師がかけつけて、
「最後に会わせたい人に、会わせてあげてください」



この言葉を聞いて、
心のどこかでまだ信じていた
叔母さんの復活劇が打ち消されて、
突然「死」が現実味をおびはじめました。



ほどなくして、叔母さんの呼吸の間隔が
長くなりました。



一緒にいた叔母さんの次男の嫁さんと私は
懸命に叔母さんに呼びかけました。



「お願い!息をして!!」
「もうすぐみんな来るから!!」



そんな呼び掛けもむなしく、
叔母さんはそのまま
旅立ってしまったのでした。



『最期の呼吸』とは、
正式には下顎呼吸(かがくこきゅう)といって、死の間際になると、胸郭を使った呼吸から、下顎を使った呼吸(下顎呼吸)に変わり、これをきっかけに呼吸回数が極端に減り、心拍数も減っていくのだそう。
この呼吸になると、だいたいは1~2時間で亡くなることが多いらしい。



はじめて聞いた言葉に
ただただ狼狽えた私たちでしたが、、、

母は、何を思ったのかな。