<2>の続編です。


母は父との離婚に向けて動き出しました。離婚して「父からもらえるものはもらいたい」とこれからの明るい人生に向けて前向きに立ち上がりました。


そして早速、知り合いに弁護士を紹介していただき、調停を申し立てました。


父は当然、寝耳に水な状態。突然の母からの離婚を素直に受け入れることはしません。
父「離婚される理由が分からない」との見解で、結局裁判にまでもつれ込みました。


調停や裁判では、これまで母が父から受けてきたこと、娘たちにしてきたことなどを赤裸々に訴えましたが、父はすべて「身に覚えはない」。手をあげたことはないし、鍵をかけて閉め出したこともないし、物に八つ当たりして壊したりしたこともない、とにかく離婚される理由がないし、離婚する気はないと訴えました。


父の悪事を証明できるものはなかったので、どうなることかと心配でしたが、弁護士さんが「裁判官はどちらが嘘をついているかくらい分かりますから大丈夫。」と言ってくれてほっとしました。


結審したのは2016年春。
こちらが望んでいた「共有財産の折半」が決まりました。
(慰謝料などは請求していません)


その後、財産分与や年金の受け取り、不動産の分与などがお互いの弁護士さんによって話し合われました。








2016年夏、母と私は裁判で分与された実家に舞い戻り、新しい生活をはじめました。


そんな矢先の2016年秋、


母の右足が徐々に動かなくなりました。




【つづく】