私は昔から運動が苦手です。
100m走は25秒、
跳び箱も横は飛べるけど縦は飛べない、
二重跳びも逆上がりも苦手、
側転もできない。
ましてやリレー選手なんて選ばれたこともない。
典型的な、運動苦手女子です。
今でもそれは変わらないけれど、
それでも
中高6年間の体育祭は
本当に本当に大好きでした。
私をそんな風にしてくれたのは
桐朋女子の 『世界一の体育祭』 でした。
桐朋女子の体育祭には、生徒全員が活躍できる場があるんです。
種目は多種多様。
桐朋リレー、
足の歴史(三人四脚、二人三脚、二人二脚、一人一脚でたすきをつないで、高速で競うリレー)、
8K(足の速さ学年トップ8のリレー)、
8S(障害物競争…跳び箱を手つかずに飛んじゃう…意味がわからない)
単独種目(○m走、高跳び、幅跳び、ソフト投げ、)
綱引き、玉入れ、
団体徒手(新体操みたいな)、
そして学年全員で創り上げる応援交歓。
パン食い競争なんてやりません。
おふざけ無しの本気の闘い。
これを、なんと、学年対抗でやるんです。
中1から高3までのハンデなしの本気の勝負。
5月末の体育祭に向けて、4月から朝練・昼練を重ねます。あの時は辛かったけど、今思えば良い思い出。
私みたいな運動苦手な人は綱引きと玉入れをやります。なんだ楽じゃん。って思うでしょ?
違うんです。
種目は違えど、学年の勝利という一つの目標に向かって、学年全員が自分の種目に責任を持って、絶対に負けられないという意地とプライドを持って練習に打ち込むんです。
綱引きのために、筋トレをしたり、でぶ活したり、綱を脇に挟んで腕に擦り傷作ったり、
玉入れのために、何百回も玉入れ投げたり、テラスの壁にオリジナルの玉カゴ作って自主練する、
そんなJK、きっと桐朋女子にしかいない。笑
だから桐朋女子の体育祭には、下剋上も付きもの。
後輩に負けたら号泣、先輩に勝っても号泣。
もし自分の種目だけ負けたら、、、そんなプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、がむしゃらに闘う。
そして、勝っても負けても、学年の応援席に戻ってくると、仲間が笑顔で健闘を讃えてくれる。
〝よくやった!よくやった!ナイスファイトだ!お疲れさん!よくやった!よくやった!このまま一気に突っ走れー!〟
沢山のステキな応援歌が各学年に伝統的にあるんです。学年色と、学年の応援歌を、先代の先輩(自分たちと入れ替わりで卒業する6つ上の学年)から引き継いで、想いとともに伝統を紡いでいく。
こんな風に、
運動がどんなに苦手でも闘志を燃やし、
学年の絆を深め、
どんな困難にも屈しない魂を養えるのが、
桐朋女子の世界一の体育祭。
この文量じゃ、まだまだ魅力は伝えきれなくて、もどかしいけれど、偏差値とか進学実績とか、そんなもの関係ないほど、大事なものが詰まってる宝箱。
先のことばかり考えずに、
中高6年間をどれだけ豊かなものにしたいか考えたら、
やっぱり桐朋女子しかあり得なかった。
桐朋女子を卒業した今、
そんな風に思わせてくれるのが
桐朋女子の体育祭でした。
中学受験を控えたあなた、
小学生のお子さんがいるあなた、
高校受験を控えたあなた。
桐朋女子って、
素敵な学校ですよ。
ここには書ききれないけど、応援交歓は毎年圧巻です。見てください。
黄色、6年間、ありがとう。
みんなと見たあの景色は忘れない。