体液が溜まりまくり
結局4回抜くことになったのですが
(1回目70ml、2回目60ml、3回目50ml、4回目25ml)
1回目と4回目を抜いてくれたN先生は
基本体液抜かない派。
理由は、何度も抜いたらそこからばい菌が入って
炎症を起こす恐れがあるからだそうです。
そして2回目と3回目を抜いてくれたT先生(女医さん)は
「溜まってるんだから抜いちゃいましょう」派。
理由は、溜まって困ってるんだから抜いたら良いとの事(笑)
どちらの理由も分かります
N先生とT先生は2人とも私の主治医のK先生のチームで
私担当でもあります。
そんなN先生とT先生が4回目の体液を抜く時に
2人一緒に私の診察をしてくれたんですが・・・
診察室に入った私を見るなり、注射器を持って来たT先生先生。
それを見たN先生が
「ちょっと待って下さい。そろそろ抜くのは・・・」
「いやだって、ayaさんが体液が溜まって困ってるし・・」
なんかピリピリ
「そろそろ体液も落ち着いてる頃だと思うんですがね」
「・・・ そうかも知れませんね。ではayaさん見せて下さい」
「はーい」 ペロンと出して見せる
「このくらいだともう抜かないで良いんじゃないですか?」
「いやいや。せっかく来たんだし抜いておいた方が良いですよ」
「そうですかね~?」
「そうですよ!」
もうそんな溜まってないし
私はどっちでもいいで~~す
結局 25ml 抜くことになりました。
どちらも真剣に私の事を考えてくれての事なので
とっても有り難いんですが
2人の男性から迫られたモテ女みたいで
ちょっと困ってしまいました。(T先生は女医さんだえけどw)
ケンカ ハ ヤメテー
ワタシノタメニ
みたいな(笑)
そして、それを最後に体液も溜まらず
化膿もせずに済んだので
いろんな意味で安心しました
そうこうしているうちに
病理検査の結果を聞きに行く日になりました。
結果を聞いたのは6月7日。
退院してから23日目のことです。
結果を言ってくれたのは主治医のK先生でした。
今回も主人と母も一緒です
「お久しぶりです。体調はどうですか?」
「しばらく体液が溜まったりしてましたが
今は大丈夫です」
「それなら良かった
では早速 病理検査の結果を言いますね」
一同 緊張の瞬間です。
「良いお知らせと、もうひとつなお知らせがあります」
「え?」
(良い知らせだけじゃないの?)と思いましたが
あまりに怖くて言えませんでした
「まず良い知らせから言いますね。
リンパ節からも、取った細胞近辺からも転移は見られませんでした」
一同 「おぉ~!!」
「大きさも6ミリ、早期で ステージは1、グレードも1でした。
サブタイプというのがあるんですが、ホルモン受容体が強プラス。
つまりホルモン療法がよく効くタイプだと言えます。
Her2蛋白はマイナスっと。
ここまでが良いお知らせです」
一同 ゴクリ
「ki67という増殖能の数値が25%ありました。
この数値が20%を超えるとルミナルBという区分になり
一般的に 抗がん剤 を薦めることになっています」
抗がん剤?
絶対に早期で、抗がん剤はしないだろうと思っていたので
その言葉を聞いて、みんな固まってしまいました。
「ただ、ayaさんの場合 ki値が少しだけ高いという以外
他は大丈夫ですし、6ミリの早期ですしね。
ki値も病院や先生によって、30%越えたら抗がん剤とか
15%越えたら抗がん剤とか差があるので
40%超えていたら私も抗がん剤を薦めますが
25%なので微妙なラインと言えます。
ですので、ご家族とご相談の上 抗がん剤をするのか
やめておくのか決めて下さい」
「え~!?
そんなぁ 先生どっちか決めてくださいよ~」
「ルミナルBには抗がん剤を薦めるというのがマニュアルなんで
一応薦めますが、ayaさんの場合は別にしなくて良いかと
私個人は思っています。
ですから何とも言えないんです」
すると母が
「抗がん剤をしない場合、再発などのリスクはどうなんですか?」
と聞いてくれた。
「正直言って、ayaさんの場合は抗がん剤をしたからと言って
しない場合と比べて、再発しない可能性は数%の違いしかありません。
その数%をどう捉えるのかは、それぞれの考え方だと思うので
私はayaさんが決めた事を優先したいと思っています。」
そんな急に言われても・・・
「すごく答えにくい質問だと思いますが
もし先生の奥様やお嬢様が
私と同じ状況だった場合
先生は抗がん剤を薦めますか?」
ホンマ答えにくい質問です
「私なら薦めません。
・・・が、あくまでも私の意見です」
「分かってます。
もし抗がん剤をしなくて再発しても
先生のせいにはしないので大丈夫です」
「まだ放射線治療が始まるまで時間がありますので
ご家族でどうされるかお話し合い下さい。
次回は1週間後に予約を取っておきます。」
抗がん剤か・・。
するか、しないかの決断は自分でしないとダメなのね
そしてその結論は1週間後に出すってことね。
・・・
その時 私は 数パーセンでも再発の可能性が下がるなら
抗がん剤をしようと心の中で決めていました。