かずの診察。

もうすぐ、かずの通っていた中学の卒業式がある。3月20日なのだが、かずが、その日から4月6日まで精神科のデイケアを休みたいと言っていた。
卒業式には出ないのだが、その後の打ち上げに出るつもりだと言う。そこからいろいろな友達や先輩達と久々に会って遊びたいと言う。

私は何かしら嫌な予感がして、精神科の先生に許可を得たほうがいいような気がして、正直にその事を打ち明けたところ、先生は厳に止めた。かずは食い下がって、大丈夫です、と抵抗。先生は初めて声を荒げて注意した。

絶対ダメだと。

ここまではっきり言われたことは今までにない事だった。治療に春休みなどないのだ。本来なら入院させている位の病状なのだとも言われた。

買い物も、かなり頻繁になっていて、携帯電話はもはや片時もはなせなくなっている。入院することになれば、そういう事は一切許されなくなる。

入院させて、根本的に治療したほうがいいのだろうか?私は心が揺らいだ。でも、入院は違う。まず親として出来る最大限の事を、まだ出来ていない気がする。

診察が終わった後、待合室で30分位話してる間にかずが泣き出した。友達と会ってはいけないなんてひどいと。その場は私も慰めながらデイケアへ戻した。

その後、気になってラインを見てみると、かずのプロフィール画像が黒くなっていた。ひとことに 俺なんか と。

心配にはなったが、友達に関しては譲れないと思い、家に帰ってからもう一度、旦那を交えて話し合い。

やはりだめだとなると、暴れ出し、幻聴が聞こえてくるようで、うるさいと叫び続けていた。

今は、症状がかなりすすんでいて、とにかく毎日が辛抱の連続である。

彩は、児童デイで楽しく過ごしたようで、ご機嫌だった。

次の日は、いよいよショーンの去勢手術である。
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