一つ目小僧 ~ひとつめこぞう~
【関連地域】
東京・神奈川県・福島県・岡山県・京都
【特 徴】
一つ目小僧は日本の妖怪・・・というか「お化け」として有名な
目が顔の中央に一つしかない小僧の姿をした妖怪です。
これといった危害を加えることはなくて、
イタズラをしたり顔を見せて人間を驚かしたりするぐらいで基本的に無害です。
説話としては
江戸四谷の武家屋敷に住み着いて、
床の間の掛け軸を巻き上げたり卸したりしてイタズラしている子供がいたので
「巻物が傷むよー」と注意すると
「だまっていよ」
と小僧が振り返り、その姿は一つ目でめっちゃビックリしたー!とか・・・
この屋敷では年に4~5回そんな怪異があるものの、
これといった悪さもしないので放置!だったみたいです。
これは・・・ある意味共栄共存だったのかも?
また、岡山県久留米郡の一口坂という坂道では
夜歩いていると青白い光とともに一つ目小僧が現れて、
驚いた人をその長い舌で
べろんちょ!
っと舐めたので、「一口坂」と名前がついたとか。
福島県では
武家屋敷に仕える少女が、見知らぬ子供に
「お姉さんお金ほしい?」と訊ねられて、
「ほしい!」と答えると、
子供が一つ目の顔で睨んでいて、気絶した・・・とか。
これは、お金=真ん中に穴が空いている=一つ目小僧
の、関連からではないか?という話も有ります。
神奈川県や静岡県では、
一つ目小僧が事八日(2月8日・12月8日)に毎年帳面を持って家々を回り
家の落ち度を姑女のようにチェックして
その家の運勢を決めたり、
道祖神に報告して災難をもたらしたりするらしく、
道祖神が帳面を取りに来るまでに、
その帳面を燃やして厄災がこないようにしてしまう祭りがあるそうです。
いわゆる「証拠隠蔽祭り」ですね!
・・・・終わりよければ全てよし!
ちなみに今の定説で、
一つ目や片足の妖怪は
山ノ神が零落したものという考えがあって、
一つ目小僧も神様の零落した異形の神だそうです。
なんだかありがたいような、微妙に迷惑なような( ̄ー ̄;)
でも、なんだか憎めない愛嬌がありますよね
【文献や関連書籍】
『怪談老の杖』 平秼東作
『百怪図巻』
『化物づくし』
『化物絵巻』
【関連妖怪】
目一つ坊(めひとつぼう)
【イラスト】
いつもイラストのご提供ありがとうございます(^^)
とっても助かりますのです♪
ドクタースランプあられちゃんの
「きーーーーーーーーん」を思い出すポージングで
とっても愛嬌がある一つ目小僧さんです
【妖怪おもしろグッズ】
ザクとは違うのだよザクとは!
今日はドムのTシャツを一つ目つながりでセレクトしてみました。
モノアイだってSF界の一つ目小僧ですよね
・・・え?違う?(笑)