奇奇怪怪 ~出会い、矛盾、心、化~2



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 通い慣れた道を新品の制服を着て、歩く。

 不可思議な感じがしたが、今の亮太郎にはそれが堪らなく快感であった。

 

 『聖紅桜学院』(せいこうおうがくいん)

 この長ったらしく、厳めしい名前の学校が、亮太郎が長年通い続けてきた学校だ。

 『聖紅桜学院』―略して紅学(こうがく)は、小、中、高、大と全ての教育施設が揃っている学院である。

 元々はバラバラだったのだが、初代校長の気まぐれで、合併したのが始まりらしい。

 レベルもそこそこ良く、設備もとても良いため、人気を博している学校である。

 

 そこに良太郎は小学生の時から通い続けてきた。

 だが、制服をちゃんと着るのはこれが初めてだ。

 小学生の時は勿論制服など存在しなかったが、中学生の時は制服はあるにはあった。

 だが、私服で通っても良いというフリーダムな規則があったのでほとんど私服で来ていたのだ。

 高校生になって良太郎はやっと人生初の制服というものを味わった。

 そんなこんなで浮かれていた良太郎は、前方の少し離れたところに異様な人物がいることに気がつかなかった。


「あー。腹減ったぁーーーー。」

 誰に聞かせてるつもりだ。

 そう誰しもがツッコみたくなるほどの馬鹿でかい声。

 だが、『彼』の周りには連れと思われる人は見当たらない。

 ある意味では、不思議な光景だ。

 『彼』から少し離れた場所にいる人の中には、立ち止まって見つめている人までいた。

 良太郎もその内の一人だった。

 ―何だ?あいつ。

 それが『彼』に抱いた、良太郎の第一印象だった。

 クセ毛で金髪。

 よく通った鼻筋に、獣のような鋭い目付き。

 モデルのように整った体系は、真っ白なスーツで包まれている。

 明らかに周りと浮いているその男の存在に、近くにいる人々は目を合わせないようにするのに必死だ。

 男は良太郎の方へとどんどん近づいて来る。

 良太郎の中の本能が、彼から今すぐ目を離せと叫んでいた。

 でも、離さなかった。

 いや、離せなかった。

 ―何だろう…。あの圧倒的な存在感は…。

 『彼』に纏わりついていた不思議な空気は、少年―大津良太郎の心を惑わせた。


 気づいた時にはもう遅い。

 良太郎が16年間生きてきた中で、もっとも経験してきた道だ。

 はっと気づいた時には、目の前には金髪男が立っていた。

 しかも良太郎の顔をあの鋭い瞳で見つめながら。

 ―しまったぁぁぁーーー。

 ずっと金髪男を見つめていたせいで、どうやら『彼』に目をつけられてしまったらしい。

 男は無言で良太郎を睨み続ける。

 周りの人々も、その場で固まり二人を凝視する。

 ―やばい、やばい、やばい、やばい…

 良太郎は本能的に生命の危険を悟った。

 一体どうしたものかと、通行人も良太郎も固まっていて動けない状況の中。

「おい、チビ。一つ聞きてぇことがある」

 『彼』は唐突に喋り始めた。


 ―チビとは何だ、チビとはっ!?

 さっきの緊迫した空気に似つかわしくない台詞。

 そして自分の気にしていることを他人に指摘された屈辱で、良太郎は苛立ちを覚えた。

 ―僕の短所をいきなり他人に言われる筋合いはない!!

「ここって何処ら辺か分かるか?」

 ―しかもこんな意味の分からない奴に!!

 しかし苛立ちを覚えたのは良太郎だけではなかった。

 明らかに自分の話を聞いていない良太郎に腹を立てた人物。

「人の話を聞けや、チビぃ!!」

 金髪コワモテ系美男子の『彼』が、良太郎の制服の襟首を掴みあげた。

「!?」

「人の話は最後まで聞くもんだろ?」

 地の底に響き渡りそうな声に、良太郎は思わず身震いする。

 ―あは。死亡フラグたっちゃった。

 良太郎の思考回路がショートした瞬間だった。

「はっはい。な、なな何でしょうか!?」

 意味も無く両手をあげ、震える声で喋る自分が情けなく感じた。

 通行人はこの光景に、流石に携帯を構え始める。

「…ここじゃあ色々と面倒だ。面貸せ」

 襟首から手を離し、路地裏へと入っていく金髪男。

 思考のショートした良太郎には、彼の後に付いていくという選択肢しか浮かばなかった。

 その後、男と少年は路地裏の闇に消えていった…。




☆あとがき☆

 こんにちはor初めまして!!雷武です♪

 今回もなんとか月曜日更新が出来ましたー!!毎回毎回、夜更新ですけどww

 今回は少し急いでいたところもあり、さっさと仕上げてしまったのでこれから少し直していく事もあるかもしれないので宜しくお願いします。

 今回初(?)登場の金髪コワモテ系美男子の『彼』ですが、見た目は大体私の友人と私の好みによって政策されましたwwクセ毛というのは友人の好みです。スーツというのは私の好みです。当初は黒スーツを予定してたんですが、黒より白のが変人感でるかなぁと思いましてwwあ、因みに体系と髪の色は別に好みじゃあないですよ。確かに「妖共」の雷千も髪は金髪ですけどww

 どうでも良いことをぐだぐだと喋り過ぎましたねwwそれでは…。ここまで読んで下さった方々にスゲーマジで感謝!!←

 来週もお楽しみに~♪(因みに来週は「妖共」をupする予定です)


★余談★

 小説の感想、アドバイスなどありましたらコメントしてくださると有難いです♪

 その他にも、キャラへの質問なども待ってます☆