以前、私は自分の事を
宇宙ゴミだと思っていた。
この世で最も人目につかず、
この世で最も不要なもの。
宇宙に漂う他の何かとぶつかって
砕け散ったとしても、気付かれない。
私はそんな存在だった。
あれから３ヶ月。
宇宙ゴミは自らの意思で大気圏に突入して、
地球に戻り、石ころになった。
時々、宇宙ゴミに
戻りたくなることがあったけど、
それでも何とか地球に留まった。
だけど、今日気づいてしまった。
あぁ、所詮宇宙ゴミは宇宙ゴミで
何をやってもダメだし、
石ころからダイアモンドになるのは
無理なんだと。
淡い期待は、
残酷なまでに打ち砕かれた。
バカじゃないの。
そんな声まで聞こえる。
誰かと一緒にいればいるほど
自分が宇宙ゴミであることが際立ち、
悲しくなる。
それは、誰かに嫉妬するよりも苦しい。
嫉妬にすら届かないのだから。
ただひたすら自分が惨め過ぎて、
どうしようもない。
またあの暗闇に戻れば、
こんなに悲しい気持ちを
味わう事もないだろう。
この３ヶ月、楽しい夢を
見せてもらったと思えばいい。
全部、夢だったんだと思えばいい。
あの暗闇に帰ろう。
この世で最も人目につかず、
この世で最も不要なものに戻ろう。
Ayaka
アンダラクリスタル
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