本日の読書感想文



4/25〜5/2 @彩の国さいたま芸術劇場・小ホール

ありのままに生きろ。今

八重島ツカサ(img)


あらすじ 





就職面接、バイト面接、面接試験、オーディション。

人が人を選ぶことは曖昧で、そして不確かである。


物語の主人公である佐藤しおり、工藤薫、高橋千夏、芳賀どれみ、桐山カナは

それぞれが交わることなく別々の人生を送ってきた。


そんな5人は

「高学歴なのに、内定が出ないでいる」

「面接官として、誰かを選ぶ立場を任される」

「高校の面接試験が迫る中、本当の夢を言えないままでいる」

「配信者として、常に刺激を届けることを迫られている」

「受かるはずがないと、割り切ってオーディションに参加している」

と、それぞれの日常の中で、本音やありのままで生きることに直面する。


彼女たちは、家族や他者と関わる中で自分なりの答えを見つけようとしていく、

やがて別々だった5つの日常が重なり合い…。

5人の1週間が描かれる中で”ありのままで生きることとは何なのか”が

今を生きる誰かに寄り添う言葉たちで紡がれていく。



これはありのままに生きることのできない

私たちが、
ほんの少しだけ自分を好きになる1週間の物語。



脚本を読んで 





生きていれば、何かしらの壁にぶつかる。

一生、安泰。順風満帆、というわけにはいかないのが人生。

だからこそ。

難が有るからこそ“有難い"人生とはよくいったものだ。


でも、それは全て終わって、客観的に俯瞰してみれた時にしか気づけない。ものだと思う。


周りからすると小さな擦り傷でも、その時、当の本人にとっては得てして重傷に思えてならないから。

人生の終わり。何も良いことない。いっそ死んでしまった方が…楽。だってもうこんなに苦しい思いをしなくて済む、と。


そんな時に、たまたま察してくれる人が周りにいた。優しく寄り添ってくれる人がいた。厳しく突き放してくれる人がいた。


だからなんとかたまたま踏ん張れた。


…たまたまでも何でもいい。これも人生。有難い。


だってきっと、本当はたまたまじゃないから。そういう道を手繰り寄せたのは自分。選択をしてきたのも自分。

諦めずに頑張っていることは、がむしゃらにもがいてきたことは、誰もみてなくてもきっと神様が…。


そう、チャンスの神様には前髪しかないらしい。


幸せになりたいと必死に手を伸ばした人にしかチャンスはこない。

どうせ、と下を向いていたら、向こうから歩いてくるチャンスの神様の存在にすら気づけない。


でも沈んでいく感覚って、一種の麻薬みたいなものなんじゃないかな、と思っている。

世界で1番幸せって思うのって難しいけど、世界で1番不幸とは思いやすい気がするから。


良くも悪くも一番を取れちゃうから、そこに囚われやすくなる。


でもみんな本当は救われて良いんだよ。他人と比べることなく、幸せだって思って良いんだよ。


だって生まれてきたことが、もう既に奇跡みたいなことで。

今、生きることが出来ていることが、奇跡の連続なハズだから。



だからこそ、周りに頼ることも出来ず、心の中で叫び続けることしか出来なかった主人公をみていると。

苦しい。


何のために生まれて。何をして喜ぶ。分からないまま終わる。こんなに悲しいことはない。


そんな主人公が、そして他の主人公たちが、関わっている全ての人が、この先を幸せに生きてくれることを願ってやまない。


もちろん、この記事を読んでくださってる貴方も。


誰しも、自分の人生の主人公だしね!




​自分の役について 





西野奈々佳。について。


(※ここからぼかしてはいますが多少のネタバレ注意)




ビジュアル撮影の時に、涙が止まらなかったんですよね。

桐山カナと撃ち合うシーンを、まぁカナさんは実際に居ないけど、撮ると言われて。

なんでカナが銃で殺してるのかを聞いた時に。


“悔しい”という感情がすごくて。


自分だけ辛いような顔して。それで更に人を夢の中で…?

わたしだって…。わたしなんか……。現実だったのに。


唯一、電話をくれたのに。理解してくれていると思ってたのに。

あなたは夢で殺してるかもしれないけど、わたしは現実で殺してるんだよ。


あーしにたい。そう思っても、死ぬのにだって労力がいる。エネルギーがいる。くそっくそっくそっ…。

そう思って一人引き金を引いていたんですけど、

でも撮影の途中に、「カナさんがようやく前を向いて立ち上がったのを想像して、笑って」って言われて。


えーあー。それを笑えるくらい、奈々佳って本当に辛かったんだなぁって。

他者の感情を受け止めてあげられるくらいには、ちゃんと辛かったんだなって。



…実際、めちゃくちゃに諦めモードでぐちゃぐちゃ言われた後に、カナさんが立ち上がる場面で笑えるかなぁ、なんて思っていたんですが。


結果、めちゃくちゃに泣けるしにっこり出来る。


死にたいは生きたいで、諦めたいは諦めたくない、で。


人が前を向き始めた瞬間の煌めきって、もうほんとすごいものがありますよね。
そりゃそうですよね、何事も“行動”を起こすのにはエネルギーが必要。
人生、アクションの連続。
その中でも下向きのエネルギーをグググ!!っと上向きにする瞬間。困難に立ち向かってる瞬間。
半端ないパワーが必要で。
そのエネルギーを生で感じられる、だから舞台ってわたし好きなんですけども。

最高の特等席で魅せていただいております。

痺れます。カナさん最高です。大好きです。




あと、西野奈々佳を語る上で欠かせないのはもちろん、旦那の工藤薫ですよね。

でもこれに関しては、もうみていただくしかないかなと…。

毎公演、変わるし。

意外とやり取りするシーンは少ないのですが、それでも夫婦としての引力を発生させられているか…。
させられてたら良いなぁ、という感じです。

見届けてください。





何卒!