二次創作第Ⅴ部も折り返し地点♪
イリスを助けるつもりが、逆に襲われる立場となったアルク。
今回も安定の妄想でゆきます(^^ゞ
シロ「それじゃ、開幕ーっ!!」
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第11話〈救援〉
幾つもの閃光が閃いた後、その地面には無数の矢が刺さっていた。
ラヴァーカも白目になって沈黙している。閃光に驚いて気絶でもしたのだろうか。
アルク「こんなに矢が…衛兵隊が来たのか?」
アルクは後ろを振り返る。
すると街の方から青年が一人、弓を携えて走ってくるのが見えた。
まさか、あの人が一人でこの矢を…?
困惑していると、いつの間にかイリスはアルクの前まで歩いてきていた。
イリス「アルク君、大丈夫?…まさか、あなたが助けに来てくれるとは思ってなかったわ。
ラヴァーカを倒したのはお兄ちゃんだったけど…」
アルク「あ、うん…え。お、お兄ちゃん!?」
青年はアルクの前まで来ると、ワハハと豪快に笑いながらアルクの背を叩いた。
アルク「いっ痛いです!…あの、あなたは傭兵か何か…ですか?」
「ああ、そうだよ?さっきまでここで狩りしてたんだけど、まさか僕がいない間に人が襲われているとはね。
それにしても、イリスもここにいたのか。」
イリス「あ、お兄ちゃん違うの。
襲われていたのは私の方よ。アルク君は私を助けようとしてくれたの。
まさかアルク君が弓を持ってるとは思わなかったわ。まぁその…弓の扱いがお粗末だったのは否めないけど。」
イリスはすぐさま誤解を解いてくれたが、一言多い。
アルク「だってこの弓、凄く硬いんだぞ!
そこら辺に捨てられていた物だから不良品なのかもしれないけど。」
アルクはイリスに拾った弓を見せる。
するとそれを見たイリスの兄は首を傾げた。
「あ、それ俺が捨てたやつだ。狩ってたら途中で鞄が一杯になっちゃってさ。
でもおかしいなぁ、その弓は初心者用のはずなんだけど…」
試しにイリスは弓の弦を引いてみる。
すると何の苦もなく弓は簡単にしなった。
イリス「私でも簡単に扱えるわよ。
…アルク君、あなた筋肉ある?
もしかして生まれてからペンより重いものを」
アルク「わー!もう弓の話はいいよっ」
アルクはイリスから弓を奪い取ると、茂みの方へ弓を投げ捨てた。
アルク「そ、それより何でイリスはあんな所に?ラヴァーカの縄張りに入って…」
イリス「…あー。やっぱり私、縄張りに入っちゃってたのかしらね。
ほら、私の家は収入が厳しいから。たまに私も郵便の配達をしてるのよ。
今日は近くでキャンプしている商隊キャラバンの人へ手紙を届けてたんだけど、その帰りに近道しようと思って…」
それを聞いたアルクの顔は、少し明るくなった。
アルク「そ、そうか。俺はてっきり、昨日の事で落ち込んでるのかと」
「え、何々?学校で何かあったのかい?」
イリスの兄は話に割り込むように、ズズイと顔を挟んでくる。
イリス「お、お兄ちゃんは先に家に帰ってて!私はアルク君と少し話してくから。」
「な…なんだと!?ついにイリスにも彼氏が」
『出来ません!』
思わず、イリスとアルクは同時に叫んだ。
To be continued...
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助けてくれたのはイリスの兄だったようです。
イリスの家は大変なようですね(^^;
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