アカとアオはソフィアの街へ向かいました。
久々のソフィアの街。ギルドの二人は元気にしているでしょうか…
最終回も、安定の妄想でゆきます(^^ゞ
シロ「本当に最終回まで、私達登場しなかったわねー。」
クロ「…開幕やめる?」
シロ「開幕!」
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最終話 財政の春。
数日後。
帰る途中でたまたま出会ったキャラバンのラヴァーカの荷車に乗せられ、アカとアオは無事ソフィアの街に辿り着いた。
ソフィアの街から出発して一週間程しか経っていないにも関わらず、ギルドの酒場を見るととても懐かしい感じがする。
酒場のドアを開け、中に入る。酒場にはいつものようにアルクとヴェルトがいた。
アカ「アルク、ヴェルト…ただいま!」
アカはアルクとヴェルトに歓迎され
―――る事はなかった。
*****
ヴェルト「途中でギルドの資金を無くしただけでなく、目的の武器も入手出来てない!?」
アルク「おまけに右目も失明、俺が渡した棍棒も置いてきた!?」
ヴェルト「全く…何しに行ったんですか!!」
アルクとヴェルトから浴びせられる怒号の嵐。アカは耳を塞いで乗り切った後、アオの背後に隠れるように身をかがめながら、アオをアルクとヴェルトに見せた。
アカ「でもほら…な?新しいギルメン見つけて来たんやから、大目に見て~。…な?」
ヴェルト「それとこれとは話が別…」
アルク「いや…それなら…仕方ないかな!」
アルクはアオをまじまじと眺める。アカは顔を輝かせるが、アルクの顔を見たアオの表情は強ばり、おぞましい物を見たとばかりにアカの背後に隠れた。
アカ「ん?どないしたん…」
アオ「この人…私を『幼女キタコレ最高~!』…って思ってます!」
アカ「…アルク、どういう事なん?」
アカは蔑(さげす)むような目でアルクを見る。アルクは全力で首を振って否定するが、その顔には冷や汗が大量に流れている。
アルク「ち、違うっ!そんな事少し…だけ」
次の瞬間、アカの拳がアルクの腹を直撃した。
横では頭を抱えながら、ヴェルトが会計書とにらめっこしている。
ヴェルト「今あるのは、この一週間で私達が稼いだ分を合わせても2万スピナ…これじゃ、アカさんの武器を新調するなんて無理ですよ…!」
アオ「武器…を買えないの?それなら私、基本的な鍛冶の心得はあるから、材料さえ揃えば作れるけど…」
その言葉を聞いた瞬間、アカ達はアオに詰め寄った。
アカ「え…そんなん出来るん!?」
アオ「え、ええ。この地方ではスミス…と言うんですよね?里にまだ鍛冶屋がいた時、興味本意で習った事があります。修理とかも出来ますが…」
ヴェルト「春だー!このギルドに財政の春が来たー!!」
ヴェルトは手にしていた会計書を宙にばらまき、両手を突き上げて叫んだ。
横では、アルクがおいおいと泣いている。
アルク「女神だ…これで、もう鍛冶屋代を出す事もない!しかも幼女がだ…
キタコレ、キタコレ!!」
その異常なまでの高揚した声は、ギルド酒場の外まで響き渡る。
アカとアオは1歩後退り、その光景を眺めた。そしてアカは、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170721/07/ayakanryuuzi/3a/25/p/o0960055013987058940.png?caw=800)
アカ「私が、この変態からアオを守らねば。」
と、強く心に誓ったのだった。
END
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物語では語られていませんが、アオの正体に気づいたでしょうか…?
さて、これで第Ⅳ部は完結です~
ここまで読んで下すった勇者様方、誠にありがとうございました(*´∀`)
これからは、再び怠惰で気ままな更新となります~
これからは、再び怠惰で気ままな更新となります~
そして、トーラムの話。
アニバーサリーイベントが始まって、早速鍛治屋に赴いたのですが…
HEART白「二周年の武具だっΣ(゜Д゜)」
一周年の武器とは違うデザインでした♪
ところで一周年の見た目の武器はもう作れないという事なのでしょうか…(*´-`)?