財政難の彩虹ギルド。
そんな中、アカは鍛冶屋へ向かいます…
今回も、安定の妄想でゆきます(^^ゞ
クロ「では、開幕~」
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第2話 剣と刀
カン…カン…カン…!
金属を叩く音が響く。
アカは今日、今月初の両手剣修理のため、街の鍛治屋を訪れていた。
店のオーナー、ザルドは修理中の両手剣を見つめながら、ため息をつく。
ザルド「う~ん、もうここまで破損しちゃうと、流石に治すのは無理かな…
新しい武器を買った方がはやいですよ。」
アカ「えっ、でもその剣はまだ買って3ヶ月しか…」
ザルド「3ヶ月の内に修理が18回も入るっていうのも異例ですけどね。むしろアカさんに限っては、長くもった方だと思いますよ。
それにしても…」
ザルドは、炉の中で真っ赤に熱されている両手剣を眺めた。
剣は根元で90度に折れ曲がり、さらに真ん中で90度に曲がり、Uの字になってしまっている。
一体どんな扱いをすれば、こんな風に折れ曲がるのか―――
ザルドは剣に憐れみを感じつつ、ちゃんと立派な資材にしてやるからな、と心の中で剣を励ました。
その隣では、うなだれるアカの姿が。
アカ「新しい剣買うにしても、結構かかんで?その剣やって、15万のとこ頑張って値引きしても、2万スピナかかったんやから!」
13万値引きは大したものである。流石に売る側も大赤字だ。
ザルド「確かに、これではまた誰かが大赤字に…」
アカ「ん、なぁ、それ誰目線の話?」
アカは刺さるような視線をザルドに送る。
ザルドはその視線から逃れようと、店内に並べられている武器に目をやった。
店内にはザルドが作った武器の他に、別の土地から買ってきた地方の武具なども並べられている。
その時、ザルドの視線は一つの武器に止まった。
ザルド「―そうだ、ビャクダの里だ!」
アカ「え、らくだの里?」
ザルド「違う違う、
ビャ・ク・ダ・の・さ・と、ですよ。」
ザルドは区切り区切りに言いながら、ある武器を手に取った。
それは、黒漆塗りの手甲だった。部分的に桜が描かれており、黒い手甲に映えている。
ザルド「あの地方の武器は独特ですが性能が良い。僕が持ってるのはこの手甲だけですが、両手剣の類いもあったはずです。
…もっとも、あの地方では剣ではなくて、刀と呼んでいるそうですけど。それに、刃の方も両刃じゃなくて片刃ですし…」
アカ「なんや、使いにくそうやん。」
ザルド「でもでも!あそこの刀は、
『折れず、曲がらず、良く切れる』という話らしいですよ。
もしこれが本当なら、もうこんな頻繁に修復する必要もないと思います!
アカさんにとっては良い話だと思いますが…」
アカは、それだ!と言わんばかりに指を鳴らした。
アカ「で、それどうやったら手に入るん?」
ザルド「まあ、実際にビャクダの里まで行くしかないでしょうね。
実のところ、春の季節だけはソフィアの街に繋がる別の世界のモンスターから、その武器に必要な材料が獲れるのでこちらで作る事も出来ますが…」
今は7月。
春まで待つなど出来るものなら、ここまでギルドは財政難になっていない。
詰まるところ、ビャクダの里まで行って調達するしか方法はないようだ。
アカ「で、そのヒュドラの里はどこにあるん?」
ザルド「それどんな里なんですか!!
違いますよ、ビャクダの里です!
そうですね…ここからだと少し遠いですが、ずっと東に行った所にあります。たしか山に囲まれた場所で、外との交易もあまり無いですね。
一部のコアなストレイエの商隊が往き来しているくら…」
アカ「分かった!東やな、ありがとう!
早速行ってくるわ!」
ザルド「えっあ、ちょっ…!」
ザルドが言い終わるより前に、アカは疾風のごとく店から飛び出していった。
トーラムのどこかにあるという曖昧設定。
私の二次創作はとうとう大気圏外へと飛んでいってしまったようです(笑)
アカはビャクダの里に行くつもりのようですが、はてさて。
話は変わりますが、
実際のトーラムは武器の耐久度が無くて楽ですね♪
以前のオルクスオンラインの方では、装備の耐久度が存在していて、ボス戦の時に耐久が10%を切ったらヒヤヒヤしたものです(笑)
その代わりSAO感あるなぁと思ってましたが…
そしてトーラムの話。
この間追加されたキャラメイクの新色。
新しく追加された宝石もギルド迷宮で落ちるのかな~と思っていましたが。