浦安への不安 | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

浦安への不安

Fリーグの7節を終えて5位に位置する浦安。首位名古屋との勝ち点差が3だから、優勝争いから脱落というわけではないので、5位という順位を大げさにとらえる必要もない。


ただ、試合を見ていると「大丈夫か?」と心配してしまう。稲田祐介、星翔太という現時点でFリーグに登録されている日本人選手の中では突出する2枚ピボを擁しているにもかかわらず、総得点数はリーグ最下位(14得点)で名古屋の半分(28得点)しかない。


得点が少ないからダメと短絡的に結び付けているわけではないが、試合を見ていてもとてもぎこちなく、「パスを回すためのパス回しになっている」とある選手が言っていたのが的を得ていた。FPの4人のうち、ピボ以外の3人がいかに組み立てるかがポイントになると思うが、この3人の意識が統一されていない感じで、普通のパスでも走る方向と逆方向にパスを出してしまったり、降りてくるピボに対して出すパスもとりあえず出すだけで、ピボに対してどうしてほしいかという意図がこめられていない。さらには、出し手とピボ以外の2人がピボのサポートに入るタイミングが遅かったり、そもそも入る気がなかったり、勝手に前方へ抜けてしまったりなどなど。



浦安の練習をしっかり見ているわけではないので、何が正しくて何が間違っているのかはわからない。だから、正解をここで突き詰めることはしないが、もし各選手が監督から求められているプレーをしっかりしていたとすると、


「監督から言われたプレーで上手くいかなかったときにどう対処するか?」


とある選手のコメントが、まさしく今の浦安の課題なのだろう。


もちろん、監督から言われたことをこなすことが大前提で、これができない選手もいるようだが、これについてはまた別の機会に。



ぎこちないプレーが目立つ今の浦安を見ていると、チャビ監督時代のプレデターを思い出す。






メジャーリーグの数理科学〈上〉 (シュプリンガー数学リーディングス)
オススメ度:


「マネーボール」という本で一躍有名になった「セイバーメトリクス」。一言で言えば「データ」なのですが、どの項目をどうやって分析するのか、そしてどういう基準を満たせばよい選手なのか…

こんなことをあれこれ駆使しているのですが、実はこの考え方はフットサルやサッカーにも通じるものがあります。

スペインリーグの某監督も、選手の評価にデータを使っています。

ボールコントロールや気持ちだけではなく、こういった指標も監督を目指す人には必要でしょうし、選手も自分が試合に出るためには何が必要なのかを考えるきっかけになると思います。