監督の色
監督の真価はまだ見えない!?
Fリーグの2シーズンの間、外国人監督を見ていると誰もが本領を発揮できたと言いがたく、窮屈だったりジレンマを抱いているのをとても感じている。ベンチでの弾けっぷりが尋常でなかったバイアーノ元町田監督を筆頭に、名古屋のアジウ監督や浦安のシト監督もイラついたり激昂する場面は多々あった。それは、彼らにとってFリーガーのレベルが今まで使ってきたブラジルやスペイン、ポルトガル人選手と比べると格段に落ちて、できると思っていたことができなかったりしたからなのだろう。
バイアーノ元監督も日本人の技術や性格に合わせることができずに解任となり、アジウも日本人のフットサルを求めているが、来シーズンの陣容を見るとやはり外国人選手頼みになってしまうようでならない。海外と対等に戦うとなるとやはりそうせざるを得ないというのが彼の中での回答なのだろうか。
シト監督は逆に今いる中から最善策を選び、やってきた。「パワープレーもロングボールも本当は嫌いだけど」と言いながらも岩本昌樹や稲田祐介を使っての采配は、Fリーグで勝つための戦い方を考えた結果なのだろう。
その点、大分の館山監督は見ていて面白い。もちろん彼が思った通りに選手がプレーできない事は多々あるものの、リスクをかけるときはとことんかけるので、大胆な戦い方を見せるときは観客を沸かせる。
恐らく、どの監督も自由奔放にやりたいはずだけれども、チームの状況がそれぞれあるから好きなようにやれるわけではない。ただ、その制約の下でもどれだけ自分の色を出せるかが、監督の魅力なのかなと思う。
ちなみにスペインで自分の色を濃く出す監督の1人が、Eduardo García Belda(通称ミキ)らしい。
また日本で講座やってくれないかな。