セクシーフットボール | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

セクシーフットボール

高円宮杯もベスト16が決まった。
Jユースが11チームに対して高校は5校、さらに予選リーグ首位の数で比べると6リーグ中、高校で首位通過したのは野洲だけと、今年はJユースが優勢のようだ。

野洲はセクシーフットボールが今年は復活の兆しが見えてきた。今日の市立船橋戦では、前半こそ相手の縦へ急ぐプレーに付き合ってしまい、華麗さのかけらも無かったが、後半になると相手の弱点を見事に突き、4-3-3のポジションからウイングの突破とサイドチェンジを使い分けて崩しにかかると、CFの坂本がこれまで点が取れなかった鬱憤を晴らすかのように大爆発。
ゴール前でのチャンスをことごとく決め、4得点と荒稼ぎをした。

勝たなければ決勝トーナメント進出の可能性が無かった市船が、後半に中盤のシステムをフラットからダイヤモンドに変え、トップだった中村をトップ下に1つポジションを下げて攻撃に厚みをかけるつもりだったが、全体的に上がってしまったので、野洲にとってカウンターが仕掛けやすく市船に助けられた観はある。それでも藤野や潮入らの両サイドのドリブル突破は1対1なら全国でもなかなか止められる選手はいないだろう。

試合後、野洲の山本監督のコメントからは何度も「全国制覇した時の選手と比べると」というフレーズが聞かれた。「今年の選手たちはまだそこまでいっていない」と過度な期待はしていないが、準備はこなしてきているという。それだけに監督としても冬の選手権に向けて期待は大きいだろう。

今回の予選で決勝トーナメントに残ったJユースを倒したチームは、野洲、広島皆実、作陽の3校しかなく、広島皆実は予選で敗退し、残りの2校はトーナメントの1回戦で対戦する。

セクシーフットボールの復活のためには何としても負けられない。