高円宮杯プレビュー | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

高円宮杯プレビュー

高校サッカーNo.1を決める高円宮杯が、今週末から始まる。
なぜ、高校サッカーNo.1というのか。それはインターハイは高校だけで、クラブユース選手権はクラブだけ。つまりどっちでかで優勝しても、事実上のNo.1ではない。
そこで、クラブと高校が対決する場がこの高円宮杯だけ。だからNo.1な大会なわけです。


昨年は流経大柏が優勝したけれども、今年はクラブが強い。プリンスリーグ関東を見ても流経大柏やインターハイで両校優勝となった市船は、クラブに勝っていない。高校は夏に経験値を積んで成長するので、ここからが見どころでしょう。

ただ、今年の関東のクラブは強いだけでなく、バラエティに富んで面白い。
プリンスリーグ関東、クラブユース選手権で優勝しているFC東京は絶対的なエースはいないものの、全員のスキルが高いだけでなく、最後まで走れる。連動したハイプレスは相手にとって脅威だろう。

FC東京に似てチームの総合力として面白いのが柏レイソル。工藤、指宿や仙石など面白い選手がいるだけでなく、ポストプレーと連動したパスワークなど組織力も高い。無理して攻めず、攻められないなら後ろで回すスタイルがチームに浸透しており、グラウンダーの長短のパスをバシバシつなぐプレーは華麗で一見の価値がある。

一方、個人の能力で勝負するのが、浦和と東京V。浦和は全体的にレベルが高いが、FWの原口やMFの高橋、田仲、山田らの2種登録されている選手たちは技術力が高く、DFの菅井も統率力がある。

東京Vもエース富所が攻撃に絡めれば、スピードのある真野や久利、キープできる高塚らFW陣が生きてくる。個人的にはドリブラーの高木兄、バランサーの高木弟の高木兄弟に期待したい。守備の要の平が復帰できれば優勝も夢ではない。

もう1つ。横浜FMも大穴だ。総合力では劣るが、甲斐、佐藤、斉藤、端戸の真ん中のラインは他に引けを取らない。斉藤と端戸が良い形でボールを持てれば、チャンスも出てくる。

関東以外では、C大阪、G大阪の関西勢あたりか。