オリンピックの必要性 | 杉浦文哉オフィシャルブログ「スポーツライターは現場でしょ!?」Powered by Ameba

オリンピックの必要性

北京オリンピックも終盤を迎え、野球やソフトボール、陸上などで盛り上がっている。どのスポーツも日本が勝って欲しいのはもちろんだけど、オリンピックで勝つ目的って何だろう?
1.世界一を決める
2.金メダルをもらえる名誉
3.話題になる
4.スポンサーがつく可能性がある

といったところかな。
ただ、今回結果を残せなかった種目や選手を見ていると、とても淡泊だったように思えた。

韓国は準決勝の日本戦で、最後のバッターの阿部の打球をライトがキャッチして勝利した。その瞬間、キャッチしたライトの選手は、右手で左手のグラブとそこに収まったボールを抱え込み、女神に祈るかのようにうずくまり、感極まっていた。
彼らは優勝すれば兵役期間が大幅に免除される特典があるから、必死になれたのだろう。

また、女子のソフトボールでは日本が王者アメリカを破って優勝できたのは、次回のオリンピック競技からソフトボールが外される危機感があったからだった。日本の女子ソフトボール界はバレーボールやサッカーと比べると、実績は上回っているが、決して華やかではなく厳しい部分が多い。
注目を浴びるチャンスがオリンピックだけなだけに、その危機感が強かったと言える。

金メダルを取った女子ソフトボールとメダルを逃した野球。でも1か月もすれば、この出来事は忘れ去られるだろう。

そう考えると、派手にお金を使って、けが人も出してまでするオリンピックって何の意味があるのだろう。