あれから、体外受精に向けた準備が始まりました。
採血や検査を受けたり、自己注射のレッスンを受けたり。
私は子どもの頃、注射が大嫌いで、泣いてしまうほどでした。
そんな私が、自分で注射をするなんて!
最初はそんな気持ちでいっぱいでした。
採血や検査の結果は、主人も私も良好。
2人とも、同年代と比べても良い結果だったそうです。
ただ、私は少しインスリンの働きが良くないとのことで、「ミオイノシトール」というサプリを追加することになりました。
また、仕事の都合でどうしても月経日をずらす必要があったため、薬で調整してもらうことに。
そして――
2026年8月22日
ついに月経がきました。
いよいよ、採卵に向けた準備が始まります。
月経3日目からは、自己注射。
その初日はちょうど月曜日。
これから毎日、自分で注射をしなければならないと思うと、不安でいっぱいでした。
2026年8月24日
午前6時。
目覚ましが鳴りました。
冷蔵庫から注射器を取り出し、部屋から注射セットをまとめたポーチを持って、旦那の部屋へ向かいます。
説明書を確認しながら注射器を準備。
そして、お腹のお肉をつまみます。
そっと、針を刺していきます。
細い針なので、痛みはほとんどありません。
でも……やっぱり怖い。
そのまましっかりと針を押し込み、薬を入れていきます。
10秒待ってから、針を抜きます。
血は出ませんでした。
注射をしたところには、注射器の丸い小さな跡がうっすらと残っています。
注射用の絆創膏を貼り、使用済みの針を専用のケースに入れる。
こうして、初めての自己注射が終わりました。
正直なところ――
本当に簡単で、あっという間でした。
あんなに「自分で注射するなんて!」と思っていたのに、やってみると意外とできるものです。
もちろん、まだ怖さはあります。
でも、まずは第一関門クリア。
今日から、採卵に向けた毎日が始まります。