「ひめ」
「こっちむいて」
「はい、バービーあげる」
必死にひめの注意を引くゆう
「いいでちゅか」
「消えてくだちゃーい」
そのゆうの顔に
ケーキをぶつける
ひめに悪気はない
あくまで
「食べ物で遊んじゃいけませんよ~」
キレキレのゆう
生クリームが髪にベッタリ
これがひめじゃなくトムだったら
確実に殴ってる
腕力には自信が
「どうして生まれたの?」
「ひめ」
何故トムには
ひめと言う
人格があるのか
ゆうは髪の生クリームを落としながら
必死に遊ぶひめに問いかける
「お姉ちゃんー!!」突如泣き叫ぶひめ
みきのおもちゃに紛れた虫を見つけたのだ
「どうしたの」
トムを持ち上げ抱き締めあやす
「虫、虫、虫」
泣きじゃくるひめ
「ここは虫がうじゃうじゃいる恐ろしい世界」
「天国行こ」
「僕も付き合うから」
そう言ってひめとお布団に入るゆう
目を閉じて
二人で
天国への階段を上る
トムは一人目覚めた
手は
何故か
隣で眠るゆうの手を強く握っていた
しかし
目覚めないゆう
2日たっても
眠ったまま
トムは
3日目に
ゆうを殴って起こした
何をやっても起きなかったから
「天国までひめを送ったんだ」
「遠かった~」
訳のわからない事を言う
「本当だよ」
「ひめは消えた」
「‥ありがとうゆう」
「じゃさっそくお葬式だ」
「テルとひめの」
みきを呼び寄せるトム