テルとひめのお葬式の後

ちゃっかり

向こうでできた

ガールフレンドを連れて来たみき

名前はジュエル

話す言葉は違えど

愛に国境も

言葉の壁もない


彼女をリードして


エスコートするみき

いっちょまえに

紳士気取り

タバタの影響なのか

めいいっぱい背伸び


トムは思う


「ひめ」

「こっちむいて」

「はい、バービーあげる」

必死にひめの注意を引くゆう

「いいでちゅか」

「消えてくだちゃーい」

そのゆうの顔に

ケーキをぶつける

ひめに悪気はない

あくまで

「食べ物で遊んじゃいけませんよ~」
キレキレのゆう

生クリームが髪にベッタリ

これがひめじゃなくトムだったら


確実に殴ってる

腕力には自信が

「どうして生まれたの?」

「ひめ」

何故トムには

ひめと言う

人格があるのか

ゆうは髪の生クリームを落としながら

必死に遊ぶひめに問いかける

「お姉ちゃんー!!」突如泣き叫ぶひめ

みきのおもちゃに紛れた虫を見つけたのだ

「どうしたの」
トムを持ち上げ抱き締めあやす

「虫、虫、虫」
泣きじゃくるひめ

「ここは虫がうじゃうじゃいる恐ろしい世界」

「天国行こ」

「僕も付き合うから」
そう言ってひめとお布団に入るゆう

目を閉じて

二人で

天国への階段を上る


トムは一人目覚めた

手は

何故か

隣で眠るゆうの手を強く握っていた

しかし


目覚めないゆう

2日たっても

眠ったまま

トムは

3日目に

ゆうを殴って起こした

何をやっても起きなかったから

「天国までひめを送ったんだ」

「遠かった~」

訳のわからない事を言う

「本当だよ」

「ひめは消えた」

「‥ありがとうゆう」

「じゃさっそくお葬式だ」

「テルとひめの」
みきを呼び寄せるトム
みきはテルが消え

タバタとピートの国へ
旅立った

そして二人の子供となったみき

家では二人きりになってしまったトムとゆう

家は


静かだった

みきの

喧嘩の叫び声もない

そして


テルは去った

課題はひめだけに絞られた

「だからこういうふうにして」

「おまじないみたいに」

「繰り返す」
トムはゆうに説明

自分がするひめの消し方を

ゆうにさせる

「でさ、こないだの無断外泊」

「あれ何?」

「何してた」

ひめを消すおまじないから

一転

トムの言葉

あれは

ナノとの浮気だ

しかも先に手を出したのはゆう

「何でもないよ」
はぐらかすゆう

しかし

怪しいのはバレバレ

トムが今日まで追求しなかったのは

みきの人格を消す事が最優先だったため