ゆうが血だらけに

「救急車」
トムは焦るも

ゆうが止める

ただの喧嘩が

メアリーと一対一じゃ
こんな事に

ゆうは顔を少し切った

だけだった

メアリー相手じゃ

手も足も出ない

メアリーは反抗期に突入

「ママの言うこと聞いて」
トムが言う

「ママもパパも嫌い」メアリーは言う
「物に当たるのも人を傷つけるのも止めなさい」

「心が踊るんだ」

「世界はオーケストラ」

「私を止めないで」

「それはいい」

「だが」

「自分を傷つけるのも止めなさい」

手首の傷

「私はいけない子?」
「そうじゃない」
トムはメアリーを抱きしめる

「ママもパパもメアリーが好きだ」

「心配ない」
優しく語りかけるトム
ゆうの方が自分の副業に向いているのでは‥
トムはふと思う

ゆうは見事に

ひめを消してみせた

見事と言うしかない

しかも自分が教えた方法じゃない

超自己流に

これからは二人で副業に取り組もうとトムは思った

みきの事が片付いて

暫くしたのち

またもや副業のお仕事

今度は「メアリー」と言う女の子がやって来た

みきが姉が欲しいと言い出したとか

姉弟が欲しいと


しかも姉限定で

困ったタバタとピートが

異国で一人寂しいみきに同情し

また養子を考えた

そして「メアリー」がうちにやって来た

ピートいわく

今度は人格の問題じゃない

トムは断る事も出来ず
とりあえずメアリーを引き取る事に

預かるケースで

これまでに経験上ない
思春期の女の子

しかしメアリーはすぐトムとゆうに馴染んだ

トムをママと呼び

ゆうをパパと呼んだ

出来れば逆が良かったが

トムは思う

メアリーは学校もあって忙しい

慌ただしい日々

平穏だったが

すぐメアリーの問題は発覚

トムとゆうが眠ってた夜中

激しい物音

慌てて音がするキッチンへ

メアリーが呆然としたまま

皿やコップが勝手に宙を舞い
落ちて壊れる

気付いたら

キッチン中

食器棚も

全て

あらゆる食器という食器が割れていた

「私がやったの」

そりゃ見ればわかる
トムは思った

「脳みそもぐちゃぐちゃにできる」

「そうだろうね」
トムは言った

「怖くないの」
メアリーは言う

「怖くない、僕達がなんとかする」

「食器を片付けたら」
「新しいのを買いに行こう朝」

「学校休んで」

「好きなの選んでいい?」

「いいよ」
トムの言葉に

テンションが上がるメアリー

「食器を割りたい気分だった?」

「ううん、オーケストラ」

「勝手に踊るの」

「食器はいい」

ただの物だ

しかし

「脳みそはぐちゃぐちゃにするな」

ピンクやハート柄の食器を選ぶメアリーにさりげなく言うトム

「ママとパパはしちゃった」
エヘッと口にする

「ぐちゃぐちゃに?」
「だから二人は天国で私の事待ってる」

「そう‥」
トムは言葉に詰まる

雑貨屋で

大量に

食器やマグカップを買い込む

「俺を奪ってよ」

ドキッとするミント

酔ったなつを抱き寄せる

「ねぇ‥」

「はい」
甘えてくるなつに緊張する

「タケル‥」
その言葉に

ミントは苦しくなる

なつの無意識の言葉

「俺はミントです」

「誰よりもあなたを愛してます」

「タケルさんより」
酔っ払って聞いてないなつに言う

しかしなつはシクシクと泣き出す

「寂しい」
そう呟いたなつの体をまた強く抱き締めた

「俺は諦めませんから」

「なつさんが誰を想っていても」

「絶対」
酔い潰れたなつにまた強く言う