「じゃキエコさんは」
「俺の事」

「どう思ってるんですか」

「俺だって年下の男だし」

「キエコさんくらいのいい女なら」

「俺だって‥」
「何?」

「全然聞こえない」
バスルームから声

「全然人の話聞いてないし」

だいたいひとん家でシャワーなんて

あり得ないし


デリカシーの欠片もない

なつは思う

「何か言った?」
バスルームから再び声
「何でもないです」

俺だって年頃の男だ

いったい何だと思ってるのか

なつは頭を抱える