「「カラテ」って面白いよね」
ミントは言った

「グーくんなら紹介出来るけど」
上くんはミントとのデートの時ぽろっと言った

「紹介してよ」
ミントは言う

「待ってね…」
上くんはケータイで電話をかけはじめる

「グーくん?」
グーくんと電話で話しだした上くん

話がまとまりこのカラオケボックスまで来るとか

「でも忙しいんじゃない?」
ミントが気にすると上くんは
「暇してるんだって」
とひと言言って歌いはじめたラブソング

上くんがこの曲を歌うのをミントは何度も聴いた事がある
カラオケボックスで

日本人は「切なさ」を表現するのが上手だ

特に歌で

ミントはいつも切ない曲を聴きながらかんしんする

暫くしてグーくん登場
ミントは初めましてだったので深々と頭を下げて多忙の中来てくれた事を喜んだ

「何か歌えば?それともチューする?」
ミントは固まる

『チュー』とはスキンシップの意味なのか真剣にミントが考えてるとグーくんは
「固くならないのお兄さん、俺歌うから」
そう言ってマイクを握るグーくん

「僕帰るから」
上くんが仕事あるからと席を早々と立った

「二人で楽しんで」
上くんは行ってしまう

「どうする?」
グーくんは聞く

「うーん」
ミントが迷った

「このまま飲んだくれてベットインだな」
筋書きを提示されあっけにとられるミント

こんなに大胆な日本人は初めてだった

「俺、慣れてるから気にしないで、一晩とか平気で付き合うし」
気さくに笑って言うところがまたミントを引かせた

「興味ない?」
ただただ緊張するミントにマイクを通して聞く‥
「そっか女っぽくないからだ、上くんみたいに」
「いいえ、そういうわけじゃ、」
「ただ日本人とは思えないあなた俺の国の女性に近い、リードするタイプですね」
一夜をともにしてもいいと初対面での爆弾発言だが
強い自分の国の女性を知るミントは驚かない

しかし日本人では珍しいタイプだと感じた

「俺もよく「らしくない」って言われるけど好きなの男に抱かれるの」
恥じらいもなく宣言するグーくん
「つまり…誰とでもって事ですか?」
「やなんだ?軽い女」
「ううんもっと自分…その大事にすべきかなってちょっと思っただけです、それに正直なだけで軽いとか思いませんあなたの事」
ミントは言った
「俺はそういう時言い寄られる事が多くて自分から誘うのが下手、いつも上手くいかない」
「ズバリ上くんが抱きたいと言う事?」

「いや、まだ抱きたいとかそういう……事じゃ、彼は純粋ですから」
「男らしくないよ、抱いてくれって言われるまで手が出せないなんて、ガッツリリードしなきゃ」
恋愛相談に発展する二人

「でも自信がない‥断られたらどうしようとか相手を傷つけてしまうかもって」
グーくんは呆れる
「あれだけモーションかけてきてんのに手も握ってあげてないでしょ?」
「だって上くんは繊細で心配だから」

「それが考え過ぎ、上くんは待ってるよ、好かれて始まる恋のどこがいけないの、あんた惚れてんでしょ上くんに」
ズバッとミントに切りかかるグーくん

「はい、」
「日本の男性みんな美しい」
ミントは心底思いため息をついた
「あんたの国の男子もまんざらじゃないけど」
グーくんは言う
「いいえ、あなたも美しい日本人」

「あ、っそう‥でもさそんな上くんが好きなら早く告れば?」

「そのつもりです、タイミングがあれば」
ミントはきっちり宣言する

「その前に俺と寝てみない?」
グーくんは聞く
「お断りします、つつしんで」

ミントは頭を下げた

「そりゃそうだ」
納得のグーくん

「上くん?」
モーニングコールのミント
「仕事今から?」
ミントは聞く

「今日オフ」
寝ぼけた声

「遊びませんか?」
ミントは聞く
「いいよ」
「ミントさん」
「何?」
「付き合って…‥」
「それ俺が言おうとした言葉」
「マジで?」
上くんは聞き返す
「うん、俺と本気で付き合って欲しい」
ついにミントは言った
少しだけ上くんに先起こされたが自分の口からちゃんと言えた
「よろしくお願いします」
上くんはあらたまる