「ゆう」
唇を重ねるトム
久々のキスだった
「抱いて」
ゆうはせがんだ
しかしトムは体を離す

「また明日」
トムはゆうを振り払い玄関を出た

ゆうは寂しくて泣いた
涙が止まらなかった


一人家で泣いてたら電話が鳴る
トミからだった

「ゆう?」
電話ごしでしゃくりあげるゆうを心配するトミ

「寂しいよ」
ゆうは言葉を絞り出した
「迎えに行く」
トミは電話を切りゆうの家へ

ゆうはトムへの寂しさをトミにぶつけた

身も心も投げ出してトミを求めた



トミはそんな必死のゆうを離さない

いとおしくてしょうがない

健気に甘えるゆうが

心と体全て受け止めて包み込んだ

「一緒に住むか?」
トミが寂しがるゆうに投げ掛けた言葉

ゆうは首を振る


情事の後で体が気だるい
体は少しずつ慣れたが
感じる事も出来るようになってきた

男とのセックスに慣れてきたゆう

トミはゆうを女に変えた

ゆうの体は変化した

トミを受け入れられる体へと変貌を遂げつつあった

トムに愛されたい

ゆうの願いだがそれは叶わない

体と体で繋がらない二人

きっと永遠にこれからも‥

ゆうは絶望を抱えていた




トムとのデートで帰りが遅くなったゆう

トムはゆうの家の前で車を停めた

そしてお別れのキス


しかし軽いキスのはずがトムはキスを深いものへともっていく

ゆうの体が徐々に火照りはじめる

こんな深いキスは初めてだった

されるがままにキスを受け車を降りるゆう

頬は真っ赤だった

「泊まっていい?」
トムは言った

「え?」
ゆうはびっくりした

「ゆうが欲しい」
甘えるような声
ゆうは緊張していた

「やっぱり帰るわ…ごめん」

トムは口走った言葉に反省する

「いいよ、泊まって帰れば?」
軽くゆうが笑った


二人とも緊張しててぎこちない

そして一緒にお風呂に入った

絡み合いながらシャワーを浴び
真っ裸でベットへ

ゆうは緊張するトムを茶化しながらベットへ誘う

トムは自然と吸い寄せられる

淫らなゆうなんか初めてで


母としか交わった事がなかったトム

それに自分が傷ついたように
絶対ゆうを傷つけない
トムはゆうの心の動きに目をこらした
そして優しくソフトにゆうを抱いた

感じるままに
トムに初めて抱かれたゆう

トミとの時とはまるで違う

初めてトムに愛された実感にゆうは涙がこぼれた


トムは少しその涙に戸惑い慌てたが
幸せの涙だと説明すると安堵していた


綺麗な「ゆう」
美しい「ゆう」

トムは一日中ゆうの事が頭から離れない

淫らに濡れた体
艶でしかない肌
どこでどうしてこんな艶な女になったのか

初めて結ばれた夜

自分に全てをさらけ出して求めてくれた

トムは目眩がするほど欲情したあの夜

無我夢中だった

このまま一生ゆうを傷つけないでおこう思ったのに
トムの思いは揺らぎ崩れた

もう彼を求めずにはいられない


一秒でも早く結ばれたい

もっともっと自分を彼の体に刻みたい

トムの気は焦る

毎日でも抱きたい

トムはそんな願望を必死に抑えようとしていた




「ゆう」
「何?」

「もう一度‥いい?」
トムは体を寄せた

しかしゆうは
「疲れた」
再戦は望めなかった

トムはしぶしぶ諦め眠りに落ちるゆうを見つめた

ナノとマッキーが極秘結婚式をしたこと

正直トムは羨ましかった

何のためらいもなく出来る若さに

「ゆう」を独占したいトムの思いは強い


ナノとマッキーはずっとペアリングをはずさない

今や結婚指輪だ

トムは彼らカップルとのギャップを感じため息をつく

もう一度ゆうの中で果てたい

冷めやらぬ熱がトムを悩ませた





これまでも浮気性の絶えないつばき

運命の相手がいてもお構い無し

新しい恋に目がなく
すぐ飛び付いてしまう