>「つばきさんとおっしゃるのね」
>「いつでも何かに困ったら連絡して」
>患者の奥様方からモテモテ
>
>ウジはすぐ連絡先を破く
>
>「援助なんか受けるな」
>
>患者には男の子で通してる
>そうしたほうが患者受けするからイケメンを募集してたのだ
>だからみなつばきに興味津々
>
>しかしこれまでの事務員はみな頂いたし
>富裕層が大半の患者と援助交際して堕落していった者も多い
>そのすべて私に責任がある
>
>だから次々と事務員が辞めていく
>
>つばきは何も知らずに患者にペコペコ
>愛想を振りまいて
>
>この前ばったりあった患者とお茶したとか
>
>もう俺が囲うしかないか
>
>おばさま方の毒牙に落ちる前に
ウジはそう思った>
>鍼灸院はいきなりバラだらけ
>
>あの衝撃のキスの次の日から普通につばきは出勤していた
>
>玄関から溢れ出すバラの香りに鼻をつまむ
>
>「どうしたんですかこの花」
>
>「このほうがいいだろ」
>
>「まあいいですけど」
>水替えをするのは私なのに
>
>しかも香り過ぎて臭い
>
>夏は切り花のちりが早いし
>
>ぶつぶつ文句をたれながら水替えを片っ端から
>
>「そんな事よりこっちへ来い」
>「変な事する気でしょう」
>警戒するつばき