健康保険のシステムが危ないって言っておきながら
102歳の方にTAVIしちゃうらしいです。
ところでTAVIについては↓を参照してください。
“経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)”/2020 慶應義塾大学病院 ハートチーム
死んでも寿命、成功すれば担当医師の功名。
実験マウスみたいな扱いなのでしょうが……。
医療費500万円のうち498万円が現役世代の負担。
皆さんの給料から毎月差し引かれる社会保険料と税金から支払われています。
年々保険料率はあがっています。
また、協会けんぽについては県によって保険料率がかわります。
世はベースアップで大企業勤務の方は給料があがったのでしょうが、
その分保険料もあがります……(←給与明細みてくださいね。)
報道もなぜかその点は沈黙。
先日YOUTUBEのアベマTVで一人のコメンテーターが
「後期高齢者の延命治療は自費にすべき」って言ってました。
急性期から延命治療に移行するときに、家族の承諾が必要な場面があるとして、
そのときは一分一秒を争うので、とりあえず大部分の方は「延命」を選択する傾向にあるそうです。
ココが落とし穴で、今の時代の延命治療は医学が進み、一旦延命治療を開始すると、
かなり長期間にわたり本人のQOLを無視した寝たきりの生活が続きます。
なぜ寝たきりかっていうところも大人の事情が絡んでくるのですが、
かといって、自宅で家族が介護できない、施設にも入れない、さあ、どうするかって話。
延命治療に移行するのは簡単でも誰がその治療をやめれるのかって話です
人間ひとりの命の最後を決めるのは、責任が重すぎますものね。
私の伯母は88歳、年末の外出時転倒して大腿骨骨頭を複雑骨折し救急車で運ばれました。
長年一人暮らしで栄養もろくにとれてなかったらしくすぐに手術ができなくて2週間ほど集中治療室に入りました。
その後手術。
最初の1ヶ月の医療費はなんと700万ほど
実際支払った額は数十万だった(含む食事やシーツ、差額ベッド代等)と記憶していますが、
日本の医療制度はなんて良心的だなと思いました。
認知症も進んでいたので手術後しばらくして郊外のリハビリ病院に転院となりました。
すごく不思議な病院で細長い病棟で手前にナースステーションかあり、そこから奥に行けば行くほど寝たきりのひとが多くなります。
伯母は最初はナースステーションから3部屋目でしたが、1ヶ月後には10部屋目に移動していました。
その1ヶ月に何があったかというと、せん妄?なのか、夜にさけんで暴れると言うことで薬が追加されどんどん寝てばかりになりました。(←これが寝たきりですね)
その後、6ヶ月後に移る施設を探しているところで肺炎のため亡くなりました。
伯母の最後の1年は自費に換算すると合計いくらになったのか領収書のコピーをとっていなかったのでわからないのですが、後期高齢者でも差額ベッド代、パジャマ、シーツ、食事、おむつ代等は別途請求され20万~26万円/月は支払ったと記憶しています。
一年間の伯母の医療費を全額自己負担でまかなうとなるとおそらく1000~2000万円くらいにはなりそうですが、住んでいたマンションと預金ですべてまかなえました。
遺族が相続を期待しなければなんとかなりそうですよね。
75歳を過ぎて延命治療や先端医療を望む場合は一律(生活保護も障害者も)自費にすれば今の日本の社会保障制度の破綻もなんとかなるんじゃないかと思ってしまいます。
あとは、私が死ぬときまでに安楽死の法律が整備されることを願います。