薄暗い仄かな灯りの中で
言葉を発することなく
抱き合うでもなく
座って見つめ合って
乱れた髪のまま
無言のまま
キスをする
そのキスは情熱では もはやなくて
2人で果てたあとでもまだ
お互いを求めることをやめられないだけ
ただただ愛しているという思いだけのもの
言葉もなく 唇を重ねる
ときに微笑みながら
ときに真顔で
ときに激しく
瞬間唇がふれるだけのキス
長く長く唇を重ねる時間も
言葉はないのに
なんて饒舌な…
愛している
涙がこぼれる
その思いだけで
泣いたことがあっただろうか
愛って深まるんだな…
お互いに深くなっていけるんだな…
夫の、触れたらヤケドしそうな熱いからだも
夫の、優しいくしゃっとした笑顔も
ベルと私を呼ぶ愛しい声も
家族を大事にしてくれる頼もしさも
ぜんぶ
全部
愛してるよ
愛してる