冬の、それもとても寒い夜の
毛布やブランケットを頭から被りながら
瞼をおろしていく時間。
しん、と静かなのがとても苦しくなることがあります。
ほんとうは、そんなに寒くないの。
ただ、どうしてか埋もれたくなる。
何もかもで全身を覆い尽くしてしまいたくなる。
ふと、
誰かにあたためられる瞬間を思い出します。
時には大きな体で
時にはか細い腕で
時には甘い口づけで
時には優しいまなざしで
誰かにあたためられてきた瞬間を思い出すのです。
それはそれはとても、甘やかな思い出です。
そうして今はもう、冷えきった私の体をあたためてくれる人はいないのだという切ない瞬間なのです。
けれど、だから辛いわけではなく
悲しくも、寂しくもあったとしても…
このあたたかな毛布とブランケット。
ついさっきまで電話越しに笑い合った声。
やさしい音楽。
おかげさまで、わたしは今日も笑っています。
はな