フルート指導法 実践-考察-改善 | 「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

「言葉のノート♪」フルート奏者 塚本絢加の音楽日記

„Noten“ ノーテンはドイツ語で音符、楽譜の意味があります。残り少ないヨーロッパでの海外生活の様子や、日々思うことを、“言葉の楽譜“として気の向くままに書いていきたいと思います♪
音楽留学のサポートも行っております。詳しくはプロフィール欄をご覧下さい。



金曜、ようやく大変な授業が1つ終わった!


という事で、大好きな白アスパラを食しました。



なんと、家の近くのスーパーで1.5キロが10ユーロで売られていました。ザルツブルクの約半額。

レーゲンスブルクは食材の価格が圧倒的に安いです。というか、スーパーによっての振れ幅が大きい印象です。

硬い根本を切断し、丹念に皮を剥いていきます。


このままじゃがいもと共に塩茹でします。

瑞々しくて、歯応えが良くて、生ハムと濃厚なオランデーズソースとの合性が最高なんです!!

美肌、整腸作用もあり、美容にも効果大なんだそうです😊



さて、何が大変だったかというと

フルート指導法のグループ授業なのですが、
A4用紙2枚くらいにまとめた指導プランをあらかじめ提出して、それぞれ生徒役の方に1人ずつ45分の模擬授業をして、先生のコメントに基づいてお互いに批評しあい、改善点について議論するというものです。


この授業、非常に精神的にやられます。。

なぜなら、参加するのは学士の6ゼメスター以降及び修士の学生のみらしいので、みんな長年先生のレッスンを受けているし、大体先生の考えを把握していて、使用する基礎練、メソードも先生から習っているので、そんな批判を受ける事はありません。そして、みんなドイツ語が母国語の人たち。


ただ、私は今フルート科で唯一の外国人。

(大学には留学生も多く、アジア系の学生も結構いるのですが、どうも日本人は私だけらしいです。
教育専攻といえど、特に年齢が重視されるフルート科。受験当時、入学のリミットと言われている30歳でしかも外国人なのに、どうして入試で採ってもらえたのか実は謎でしたが、怖くて訊けませんでした。)


わからない単語があると、指導では偶に英語になってしまうし、そろそも話し方がゆっくりで声が通りずらい。
クラスに入ったばかりなので、まだ先生の指導にも慣れていません。


また、先生は非常にハッキリ、キッパリとした言い方をする人で、愛想笑いなどしません。
とても理論的で良いレッスンや指導をする方なのですが、表面的にはちょっと、いやかなり怖いのです。

ドイツ人には好かれるタイプだけど、
外国人、特に日本人にはウケが良くないタイプだと思います。


みんなの前で、自分の指導やドイツ語に関して
そりゃあもう、バッサリとディスられます。笑


余程のドMか、
心臓に毛が生えてるか、
このタイプの先生に慣れているかでないと、
精神的に病むはず。。


これが2週か3週に1回あるのです。
そりゃあ、真面目に続けてれば、誰でも一定レベルの指導が出来るようになるはずです。


学生の素質に頼りすぎず、全員を高いレベルに引き上げて卒業させる、非常に合理的なシステムです。


実技系のレッスンや試験がやたら多いのも、教育専攻の特徴で、このカリキュラムをこなして、試験に合格し、無事に卒業する事ができれば、誰でもある程度の演奏と指導レベルに達した状態で仕事を始める事が可能なように、良く考えられているのだと思います。



トラヴェルソの指導法の授業は完全に一対一で、
それはそれで良かったのですが、やはりグループ授業となると緊張感が全然違います。


また授業後に、先生が書いた指導メモと注意点のコピーが貰えます。
A4用紙2〜3枚に手書きでビッシリ書かれたメモ+指導案に直接書き込まれたものがPDFで参加者全員に共有されるシステムのようです。


先生の指導メモの一部です。





そんなこんなで、精神的にとても疲れていたので、大好きな白アスパラを爆食しました。


この週末は、散策と気分転換を兼ねて、ランニングルートを開拓しています🙂