13時5分の鑑賞終わり、若干慌て気味って程ではないけど無駄な時間は過ごせない。
直ぐに新宿駅に向かう。
13時35分発のJR中央・総武線 津田沼行きに乗車。
ここでも、もちろん青春18きっぷが活躍。
今回は何処へ行こうとも絶対JRしか使わんと決めてたからね
まぁ、このルートなら絶対JRだけどさ。
そんなこんなで13時59分に錦糸町駅到着。
1年ぶり
こちらのモニュメントも懐かしい。
『すみだトリフォニーホール』に向かう。
エスカレーターを上がってから、自分がベスポジと思ってる部分まで階段で少し降りてスカイツリーを撮影。
この細い道路込みで撮るのがいいんだよね
…と写真を撮ったりしたけど予定ピッタリ14時5分に到着。
お仲間とも次々合流。
この日は宮川彬良vs新日本フィル『超!ジルベスター・コンサート2023→2024』開催日。
14時15分の開場に間に合ってホッ
開場時間。
実は私、事前に発券していたチケットを福岡の自宅に忘れてしまい
気づいたのは旅の初日の12月29日、小倉の宿に着いた時。
まだ取りに帰れる距離と時間だったけど、最悪当日券を買おうと開き直って向かったんだけど、ここに来る前の新宿ピカデリーで会った英雄の丘の仲間の一人から
「チケットはどうしたの」
「いや~、もう当日券買おっかなって…」
と言ったら、こんな事もあろうかと…ばりにチケットを取り出して譲ってくださった
このチケットを取った後に別の席を確保したからって。
結果私が確保してた席より全然良くて、「神」って崇めてた
本当にありがとうございました~
そんなわけで譲ってもらったチケットで無事に入場。
ロビーでひとしきり会えた人達とわちゃわちゃして各自席へ。
ロビーで映されてるホールの様子を撮影。
私は自席に行く前に北斎カフェへ。
ワインを飲みたいのをグッとこらえて、シャンパン飲んでる気分になるかな、とトーキョーサイダーを飲む。
あとは朝モーニングセットとプリンで済ませてお昼ごはん食べる暇がなかったので、ご飯代わりのフィナンシェも。
いざ開演。
最初は宮川彬良さん作『風のオリヴァストロ』から。
この曲、旋律が綺麗で好きなんだよね。
演奏終わり。
「生来の雨男なんで心配していましたが、昼前には止んでくれましたね」
「10月ぐらいからソワソワし始めていると、いつの間にかカウントダウンが始まってるんですね」
「宮川彬良と新日本フィルの音楽でたくさん泣いてたくさん笑っていただきたいと思います。
今日はよろしくお願いします。
新日本フィルハーモニー交響楽団!」
と紹介。
「そして、私が譜面を書いてる人、宮川彬良でございます」
新日本フィルにもアキラさんにも大きな拍手
「最初は私の作った『風のオリヴァストロ』を聴いて泣いていただきました」
観客(笑)
「次は『見上げてごらん夜の星を』という曲を聴いて泣いていただきます。
後半の一節はこういう歌詞なんですね。
「見上げてごらん夜の星を
僕らのように 名もない星が
ささやかな幸せを 祈ってる」
小さな星を自分たちと思って小さな願いが叶うことを願ってる。
2023年は本当にいろんな事があってコロナで不自由だった時から解放されたと思ったら戦争が始まって、全然祈りが通じてない。
次の曲は、そんな私たちの愚かさを…(この後何て言ったか忘れてしまった)」
「小さな星をテーマにしていますが、宇宙から自分たちの地球を見ている。
そろそろそういう大きな目線で自分たちを見直す時期に来ているんじゃないか、そういう音楽の演出で聴いていただきます。
壮大な演出の曲をお聴きください。
拍手をお願い致します」
と自ら要求
そしてアキラさん編曲の『見上げてごらん夜の星を』を演奏。
最初は静かに始まったこの曲。
さぁ、楽器も増えて音の厚みが増して…と思ったら
「んE.T.
」
で思わず笑っちゃった
確かに宇宙っぽい壮大な感じ。
その後原曲に戻り、後半になるにつれアレンジも壮大に音の厚みもすごくなり、編曲でこんな風にもなるんだと感心。
「この曲、実は28(歳)の頃に作ったものなんです。
その時の自分を褒めたいと思います。
曲を聴いてて何故か浮かんだのがジョン・ウィリアムズ。
名もない星というのは元の曲は地球から見たもの、僕の編曲は自分たちの地球を遠くから見ているという天才的なアイデアです」
と自画自賛するアキラさんに爆笑しながらも本当のことなので拍手
ここで歌詞の書かれたホワイトボードが登場。
アキラさんお得意の歌を解説しながら勉強していくコーナー。
アキラさんがコーナー名を言ってたと思うんだけど覚えてない
「『からたちの花』を演奏するんですが、歌詞がとても簡単なんですよ。
こんなんでいいの?ってくらいなんですけど、全部のメロディーがちょっとずつ違っててカラオケで歌える人がいないんです。
北原白秋の言葉に山田耕筰が話し言葉の通りのアクセントを曲にしてつけたからなんです」
「からたちの花が咲いたよ、観察日記ですか!?
2番、からたちのとげは痛いよ 青い青い針のとげだよ、終わり。
3番 からたちは畑の垣根よ いつもいつも通る道だよ…ああ、やっといつも通る垣根でそこを通って学校に行ったりしてるんだ。
4番 からたちも秋は実るよ まろいまろい金のたまだよ。
時間の経過はわかりますよね、秋になったんだって。
そして次ですよ!
からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ」
ここで「うわぁ」と天を仰いで右手を目に当てるようにして泣くジェスチャーのアキラさん。
「ここですよ!ここに感動しちゃうんですよ!
何で泣いたか書いてないから感動するんです。
みんな、みんな優しいって、どういう時ですか!」
と身悶えしながら言うアキラさんに会場(笑)
「きっと人の生き死にに関わることがあったと思うんです。
そして最後はまた1番に戻ります。
これは1年後とか10年後とか50億年後とか。
これは観察日記ではあったけど観察してたのはからたちの花の方だったと!
…おあとがよろしいようで」
この曲の解説、実は9月に人吉のコンサートで詳細にお勉強済。
その時の様子はこちら
そして『からたちの花』をメロディーラインはトランペット担当で演奏。
けど、正直このトランペットの人(名前は載せないけど)がのっけからちょっとやらかしちゃって、その後もミスを連発してて少し可哀想になった
針のむしろだろうなぁ、とか思って。
違う意味で泣けそうに。
次は『砂山』の演奏。
実は(多分)聞いたことないけど、荒々しさもあり、日本の祭り的な雰囲気もあり、結構ノリノリで聴いてた。
最初と最後にサーッサーッと砂の音がする演出がまた良かった。
こちらも実は歌詞があって作詞は『からたちの花』同様北原白秋だそう。
さらに踊りの為の3曲を演奏とアキラさん。
「踊りの為の3曲ですが、もともと音楽を表現するのが踊りです。
前半は北原白秋の言葉の世界を堪能してもらいましたが、後半は言葉が生まれる前の何かを求めて表現しようとしている様子を楽しんでいただきます。
『ピラスの刃』、『亡き王女のためのパヴァーヌ』、『ジ・エンターティナー』3曲をメドレーで聴いていただきます」
と3曲演奏。
「ここで万雷の拍手の中去って行きそうになりますが」
と舞台袖に一歩足を踏み出しながら言うアキラさん。
「ここでオマケ。
『パトロネージュ・サンバ』をやります。
以前『パトロネージュの歌』というのを6、7年やってたんですが、何かと言うとパトロネージュというシステムがあるんです。
芸術家達にする、いわゆる"お布施"ですね。
ベートーヴェンとかもこのお陰で活動ができたと本に書いてあった、と言う人を知ってます」
観客(笑)
「このコンサートの為のパトロネージュを募ってます。
一口3万円です。
地元の中小企業や商店などを中心に今年も募りました。
今年は61件7X口のご寄付をいただいたんです!」
大きな拍手
正確な口数は忘れてしまった
「去年は80口あったんですね。
…言いたいことは分かりますね?」
にまた爆笑
「いろいろありますから、続けて出資してくださる方もいらっしゃるし、今年はごめんなさいって方もいらっしゃるし、今年から入ります!って方もいらっしゃるんですけど、とにかく2小節ブランクができちゃったんですよ。
企業名と個人名を羅列したのが歌詞ですから。
作ったのは去年ですけど今年は足りずどうしようかな~と考えてたんですけど、字数がピッタリな方がいらしたので事後承諾ですが歌詞の中に織り込んでしまいました(笑)
この方です!」
の紹介と共に舞台袖から出てきたのは…新日本フィルの音楽監督である指揮者 佐渡裕さん
なるほどね
会場爆笑&拍手
「ありがとうございます。
これからパトロネージュ・サンバ2023を歌うわけですが、歌うのは日本一滑舌のいい歌手、私の娘でございます。
宮川安利!」
呼ばれて登場の安利さん、手には何か持っている。
…アキラさんのベスト
何と舞台上で公開生着替え
アキラさんがボタンをかけ違えて安利さんがボタンをとめ直すという微笑ましい場面も。
更に蝶ネクタイまで交換。
完成系はこちらのツイート(ポスト)で。
https://x.com/akiramiyagawa/status/1741403125599355185?s=46&t=HJYP-HDVqMbAY6Zc55z1NQ
(画像は上記ポストから)
2人お揃いのコスチュームとなって、宮川親子が歌う『パトロネージュ・サンバ2023』がスタート
今回はパイプオルガン前に横長のスクリーンが出て、そこに歌詞で歌われると同時に社名・個人名が表示される。
わかりやすいし、ただ表示されるだけじゃなくてちょっとした演出も。
大の字がつく名前の時だったか、字が大きくなったり、毎年恒例の牛嶋神社の時には安利さんがパンパンッと柏手を打つのと合わせて文字もパンパンッと消えたり映ったりしたし、すみだ水族館の時にはバックに水紋が表示されたりしてた。
これ、2024年もやって欲しいなぁと思っちゃった。
そして最後に「佐渡裕」と入れられてて爆笑
ちなみに我らが共同で協賛している『宇宙戦艦ヤマトを愛する戦士たち』は3番目で呼ばれた
この後20分の休憩。
隣の人達とかが全然席を立たないので移動しづらくて私も着席したまま。
休憩が終わり、第2部スタート。
いつものようにアキラさん、ベストをお着替え。
前半の登場時に着ていたのとは別の、いつもよりは地味な感じの、それでもちょっとピカピカしたような感じのベストだった。
マイクを取って語る。
「10年程前、仕事から帰ったら玄関に1冊の本が置いてありました。
『雪のひとひら』という短編小説でした。
面白かったですよ~。
雪の目線で書かれてるんですね。
読み進めていくうちに、雪の言葉で書かれているけれど女性の一生を描いてるんだなぁって気がつきました。
気がつくと直ぐに譜面を書き始めていて、『雪のひとひら』という交響曲に仕上げました。
10分程でしょうか、抜粋してお届けしたいと思います。
では上演します、『雪のひとひら』です」
朗読は宮川安利さん。
白い衣装を纏って雪を演じる。
朗読の間でオーケストラの演奏。
演奏に合わせて舞い踊り、演じ、語る安利さん。
雪のひとひらが空から舞い降り、降ってきた雪に押しつぶされて助けを求める雪のひとひら。
太陽が出てきて雪を溶かし、太陽の光を見ることができた雪のひとひらは歓喜に震える。
そんな晴れた日、雪のひとひらは雨のしずくと出会う。
ここで舞台上から姿を消していた安利さんが2階、パイプオルガンの横の方に素早く移動。
でもバタバタした感じは一切伺わせず、とても優雅。
「貴方はどこから来たの?」
「空の彼方、君と同じ、雲の中で何ヶ月も前に生まれて君の後をついて山を降りたんだ」
そして舞台上に降りた安利さん。
雪のひとひらと雨のしずくはいつも一緒、二人でひとつのようになり、雪のしずく、雨のひとひらというたくさんの子ども達も生まれていたが、ある時天気が荒れ、空は消え、過酷な環境が2人の姿を変えてしまう。
そして雪のひとひらは雨のしずくがもうそばにいないことを知る。
嘆き悲しむ雪のひとひらに子ども達は離れないから、と慰める。
そんな子ども達も旅立つ時が。
そして雪のひとひらも眠りにつく…。
もう聞こえるのは波の音だけ…。
だんだんと話に引き込まれて、途中とか泣けて来ちゃったよ
とても感動した朗読と演奏だった。
「ありがとうございます。
さあ、いよいよこのコンサートも最終コーナーでございます。
何故、打楽器の後ろのスペースが空いているのかと目ざとい人は気づいているかも知れません。
栗友会合唱団の皆様がご登壇あそばせると思いきや、牛歩の歩み」
となかなか姿が見えない合唱団メンバーの事を
「栗友会の皆さんです!」
と紹介。
「この時を待っていたと言っても過言ではありません。
何故ならコロナで一番不自由な思いをしたのが合唱団の皆さんなんです」
観客全員、最大級の拍手を
栗友会の皆さん、人数が凄まじい
最初は数えてたけど、途中で数えるのを諦めた。
でも一段にだいたい25人いるようで、3段で立っていらしたので75~80人って考えてた。
後でフォロワーさん達と会話したら同じように話をしてたので、きっとそれ位だろう。
「コンサートのプログラム上の最後」
に笑う
「宇宙戦艦ヤマトの楽曲をメドレーで聴いていただきます。
プログラムとは逆の方がふさわしいと思い、先に『新銀河誕生』を披露します。
私の父の作品です。
最初のテーマ曲を書いてから来年で50年、『宇宙戦艦ヤマト』が50周年を迎えたということです。
15年くらいシリーズが続くんですけど、まあ脚本家、演出家、プロデューサーとかが好き勝手に
「はい、これ書いてください」
って言ってた、そのメロディーを次から次へと宮川泰がバッターボックスに立って左右に打ち分けたんです。
皆さん、考えてみてください。
新しい銀河が誕生する曲なんてできますか!?
新しい銀河という時点で想像力が追いつかないんですけど、それを譜面に起こしてオーケストレーションした『新銀河誕生』、コロナの明けたと実感するにふさわしい曲だと思います。
『新銀河誕生』、聴いてください」
最初の合唱団の
「あー」
の和音だけで一気に鳥肌が立った
そして思わず涙が
約80名での『新銀河誕生』、こんなに感動するとは
生で聴く合唱、圧もすごくてとにかく感動の一言。
他に言葉が見つからない。
あと、個人的にドラムの響きが良かったなぁ。
いや~、本当にこんなに泣けるとは。
そして間髪入れず、『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』第二楽章、我らが国歌『宇宙戦艦ヤマト』の演奏と栗友会の皆さんの合唱。
人数が多いから、本当に厚みが出てとても素晴らしかった。
女性で高音の「あーあー」のパートを歌う人がいなかったのはアレと思ったけど、これはこれで良き
拍手喝采
すると、アキラさんがいつものように
「何、もう1曲?」
みたいなジェスチャーをするので、思わず笑っちゃう。
そんなわけでアンコール。
『若いってすばらしい』を演奏。
宮川安利さん、栗友会合唱団の皆さんも歌唱。
さらに「もう1曲」のジェスチャーの後、アンコール2。
続いて、この曲がないと締まらない
もちろん『マツケンサンバⅡ』。
一番が終わって間奏の時に安利さんが、いつぞやのコンサートの時にも着てた金ピカの派手な法被を持って来てアキラさんに着せる。
アキラさん、ベストの上から羽織ってノリノリで指揮。
最後までとてもとても楽しい『超!ジルベスター・コンサート』だった。
いつも楽しいけど、2023年は宇宙戦艦ヤマトの
楽曲演奏もあったので、より一層楽しむことができました。
宮川彬良さん、新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さん、今年もコンサートを開催してくださってありがとうございました
17時半コンサートは終了。
みんなで
「良かったね~」
「感動したね~」
「号泣したわ」
とお喋り。
「この状況を当時の自分に教えてあげたい、「40年後も同じことを、むしろパワーアップしてるよ」って」
とか。
この後別の目的地に向かう人、帰宅する人(大晦日だしね)、めいめいの場所に向かい、ヤマトで年越しする仲間で新宿に向かうことに。
外に出てライトアップされたスカイツリーを撮影。
一緒に駅に向かって歩いてたけど、ちょっとはぐれたりして。
でも新たな方に声をかけてもらったりして楽しくお喋り。
錦糸町駅にまさかの『西通りプリン』
この後、中央・総武線の新宿行きの電車に乗って座ってたらお仲間さん達が目の前のドアから乗ってきた
17時53分発、お喋りしながら新宿駅に向かう。
まだまだお楽しみは続く