フィレンツェより　　母の日

お母さんが喜びそうなことは？

亡くなる前に分かったんだけど褒められる事が嬉しかったみたい。

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私の母は父が亡くなってから色々苦労があって、だから私が帰国した時にこんな風に育ててくれて有り難かったって言ったら喜んでいたな。

感謝というよりは褒められたのが嬉しかったみたい。母になると感謝されても褒める方が増えて褒められる事が減るのかもね。　

ありがとうだって嬉しいとは思う。でも家庭にいると評価される事が社会より少ないというか、母だって承認欲求満たしたい時もあるだろうし、凄い！って讃えられたい時もあるよね。

今日は世界的に母の日なんだけど、正直この日はあまり好きじゃないかも。祭り事は殆ど蚊帳の外のおひとりさまだからだと思う。だってクリスマスは家族がいないし、ヴァレンタインは彼氏がいないし、そして母の日でトドメを刺されてしまうんだよね〜。それに今年は授乳した事のない胸が良いヴィジュアルではないから余計に切ないのかも。

まぁ私が選んだ人生だ。縁が無かったと言えばそれまでだけど、子供が欲しいと真剣に思っていたら実現させようと努力しただろうから心の底から欲しいと願わなかったんだろう。愛する人との愛の結晶が欲しいと思っていたけど結晶どころか婚姻迄こぎつけなかったしね。

やっぱりそこまで誰かと結ばれるとか真剣に欲求しなかったんだろう。だってやる気があれば引き寄せれば良いんだから。強気発言だけど男運悪かった気がする。まぁ今は恋もエッチもない同居人に救われているから幸せだけど。

どこかで自分を成就するというか確立させる事にしか興味がないんだろう。だから納得していて亡き母を思い出す日で良いんだと割り切っているけれど、それでも乳がんの手術をした今年はやっぱりちょっとやるせ無い気分になってしまうのが本音だよ。

やっと夏が訪れた事が雲に反映しているフィレンツェ。

前日ハードに動いたから昨日はちょっと買い物に行ってフィットネスバイクを漕いで室内でいつもより多く片付けをするくらいにとどめた。

そしてシャワーを浴びに上階の浴室への階段を上る。実は最近は髪を洗うのは夕食前にしている。身体だけならあまり疲れないけど髪の毛洗うのは体力使うから寝る前より夕食前の方が疲れなくて良いんだよね。

そういえば昔はお風呂に入るのは夕食前だったらしい。食事の後は消化に悪いしね。ただ生活習慣の変化で逆になったとか。

確かにさっぱりしてご飯食べた方がリラックスするしね。ビールが美味しくなりそうじゃない？そして何よりも夕方にシャワーを浴びているとなんか子供の頃というか昭和にタイムスリップする気分なんだ。ほら、タイガーマスクって夕日が似合わない？なんで昭和の夕暮れはタイガーマスクなんだろう？飛雄馬は夕方じゃなくて夜に父ちゃんにしごかれているからかな？なんか昭和のアニメの夕方を思い起こすとお豆腐屋さんのラッパの音が耳の奥に響いてしまう。

いつもそうだけどフィレンツェっていきなり夏がやって来て当たり前の様に居座るんだよね。

夕食は鶏の胸肉のグリルだったけど、しっかり写真を撮り忘れだから

デザートを写した宴。

彼が準備してくれたイチゴ。イタリアではイチゴはこんな風にひと口にカットしてナイフを使わなくてもいい様にイタリアでは副菜もひと口サイズがマストなんだよねレモンを絞ってお砂糖を加えるのが常なんだ。もちろんホイップクリームをかける人もいるけれどイタリアの家庭では、少なくともフィレンツェでは基本イチゴはこうやって食べるのよ。