昨日はいよいよ術前検査





穏やかなアルノ川、自分の気持ちも落ち着くかも。



朝早いからトラムが通勤や通学で混んでいるかと思っていたけれど割と普通だった。カレッジに着いて張り切って12号に行くと間違いだったと指摘された。確かに、術前検査の棟は14号って看板に書いてあったものね。何を勘違いしたものか新しい綺麗な建物に吸い寄せられてしまったわ。とにかくかなり立派な建物をあとにし14号に向かったけれど





これ?なんか同潤会アパートみたいじゃない?士気が削がれてしまうわね。



そういえばイタリアに着いた日、日本から自分の人生の未来を賭けてフィウミチーノ空港に降り立った私の前にはフィレンツェ行きのプロペラ飛行機が待っていたっけ。えっ、第二の人生の旅立ちがプロペラ飛行機?ってかなりショックだったなぁ〜。



昨日もそんな感じね。でも中は新しく清潔でホッとした。当たり前か、病院なんだから清潔なのは。



検査は実にあっさりとしたもので、先ずは最初に採血に心電図を撮られて終了。次は麻酔医師による質疑と血圧検査と肺の診察だった。



割とあっさりと検査というよりはチェックを終えて私の通う乳がんの診察所で先週カーボンでマーキングした事を伝える。受付の人が私のファイルをチェックしてくれて、先生達が既に造影剤使用のマンモグラフィの結果を踏まえて手術方針は先日私に伝えた通りと承認した事を伝えられた。そう、私は正式に手術リストにラインアップされていたのだ。


ただ入院に関しては1週間前に電話連絡と伝えるだけ。その前に入院に対する手引きとかプリントはないか?と聞いても相手にされない。多分意味が理解されていないと思う。


やっぱりその辺が日本と違って細かくないのね。



イタリア語がよく分からない外国人のふりをして電話だけでは分からないかもしれないって言ったら、大丈夫、前がボタンのパジャマとスリッパがあれば充分と笑われるだけ。あら、それならもう買ったわ〜!って答えてしまいお互い笑いイタリア語分からない作戦は失敗に終わった。ただね、何泊するのか聞いたら手術の日に入院して翌日退院、要は1泊だけと判明した。



確かに、たった1泊なんだから確かに身体とパジャマとスリッパがあれば充分だよね。



先生達は木曜日に手術の計画を立てるから金曜日迄には連絡があると言われた。



???木曜日だけ手術?それとも木曜日迄手術???いや、多分人によっては1週間前以上に連絡があるって事?とにかく色々疑問に思ったけれどなんか細かく聞くのがバカバカしくなってやめた。此処はイタリア、電話が来るまで待つしかないって事だよね。



って訳でとにかく病院で手術前にやる事は終了したんだ。



帰りに中央市場により大根と里芋を買い、鶏肉屋さんにより、更に種屋さんで大豆を買った。重い荷物も術後は持ち辛くなるだろうから買いだめをしたんだ。



ようやく雲の上荘に帰還した私。





いよいよ薔薇が咲いていた!


そしてのんびりと身体を安める。後は電話連絡を待つだけだね。





夏日でお洗濯が全部乾いた昨日、いよいよ初夏の到来かな?



夕食は彼がお肉を焼いてくれるから私は副菜を頑張った。




でもメインのお肉の写真は撮り忘れていたわ笑笑。





すっかり日が長くなったフィレンツェ。こんな陽気が良い時期に手術出来るのはラッキーなのかな?



とにかく早々に眠りについた。これで手術迄は私のペースで生活出来るよ。



今回の手術で日本人気質なんだろうか?先の予定や詳細が気になってしまう事がよく分かった。ただ私が手術する訳ではなくて先生がする訳で、私は言われた通りにまな板の上の鯉に徹すれば良いだけなのかもね。



29年前にイタリアに来ると決めた時からイタリアに洗礼され続けていて、今回はいよいよ手術になってしまったけれどこれも私の選択だ。



ただ今迄と違うのは自分で切り拓くというよりはお任せするという事だ。こんなイタリアは初めてかもね。まさかイタリアでまな板の上の鯉のままで良いだなんて信じがたいかも。



今朝はパスクア辺りからおサボりして来た朝のトレーニングをしながらまな板の上の鯉なりに自分が出来る事をする私から、最後まで読んで下さった方々に感謝を込めてBACI BACI!



心が広いなと思う人は?



案外細かい事を気にしないイタリア人だったりして?



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BACIOとはイタリア語でキスって言う意味、複数になるとBACI、BACI BACIだとキスの嵐よ!みんなに頬っぺたチュッチュッとされただけで元気出ますよ!