俺が帰れる時に帰る


宣言した夫は、この期間2週から3週に1回自宅に帰るようになりました。日曜日の夜に帰って、月曜日の夕食終わりにアパートへ戻る。休日が合わない私たちが一緒に過ごせる時間は、眠る時間を省けば数時間。以前のように何も考えず笑い合うことはできませんでしたが、決して険悪になることもなく、おそらく私たちの事情を知らない人が見れば、極普通の夫婦に見えたと思います。


週末、夫のアパートに通えなくなってからは、自宅で普段出来ない所まで掃除をしたり、ずっとサボっていたことを片付けたり、自分の体のメンテナンスをしたり、なるべく1人で考える時間をつくらないようにしました。


それでも夜目が覚めると、寂しくて不安で、いつまで続くかわからない状況が辛くて眠れなくなり、何度夫のアパートへ行こうと思ったかわかりません。


何人か信用できる人たちにも相談しましたが、ほとんどの人がキチンと夫のことを調べた方が良いと言いました。


でもどうしても真実を知ることが怖くてできませんでした。私は真実を知っても、夫と別れる決断ができないとわかっていたから。その覚悟が出来ない私に、真実を知る権利はないと思うようにしていました。


3月に夫が自宅へ戻った時、義理母が一度だけなぜ夫婦仲が悪くなっているのか息子の気持ちが聞きたいと言い出し、夫と義理母2人で話した時がありました。夫には秘密でしたが、義理両親には私が状況をすべて報告済みです。

結果、ずっと苦しんでいる私を1番近くで見てきた義理母は、たった10分〜15分話しただけで息子のことを信じました。この家で私だけが他人なのだと気付かされた出来事でした。