「プレアデス星訪問記」戦争・争いの根本にあるものは「貨幣経済」 | ココのアセンション日記

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アセンションとは本当の自分に目醒めること。集合意識・地球全体が次元上昇すること。目に見える世界と見えない世界の統合をしながら私たちは5次元に次元上昇します。

 

「プレアデス星訪問記」上平剛史著 たま出版

基本的な理解に欠ける人類の科学

投稿者 zeranium 日付 2012年8月13日 (月)

 

   それは、私がまだ16歳で、故郷の岩手県に住んでいたときのことであった。
   天気の良いある休日の朝早く、私は秋の山の恵みを求めて野馬頭山(のばかしらやま)まで一人で出かけた。朝5時ごろに家を出て、歩いていくにつれて秋の野山は上のほうから少しづつ色づいて美しかった。野場頭山へ着くと、さっそく右手に鎌を持ち、面白いほど落ちていた栗を拾い、頂上付近を探し歩いてアケビと山葡萄を見つけ、籠はすぐにいっぱいになった。日影の落ちる様子から推測すると午前11時ごろだったと思う。

   私は水筒の水を入れ替えるため斜面を下り、杉の大木の根元から冷たい水がこんこんと湧き出ているのを見つけ、すくって飲んでみると、身体に染み渡るほどおいしく感じられた。そしてそのまま木陰に座り、母が作ってくれた味噌焼きおにぎりで早めの昼食をとった。その後私は山の頂上へ上がり、四方を眺めまわし、大きな声で「オーイ、オーイ」と叫んだ。とても気分が良く、自然との一体感が感じられた。この日は朝早かったこともあり、疲れたのか私は急に眠気に襲われて草むらに横になった。青空を見つめていると吸い込まれるような気分になった。

   すると突然。青空にピカッと光るものを感じた。
   それは美しい天使のように見えた。だんだん空から降りて来た天使のような存在は、地上から5、60メートルのところでいったん停止すると、私に話しかけたのである。そのまま彼の姿はかき消えたと思うまもなく、今度は上空で宇宙船が陽光を浴びてキラキラ輝きながら、どんどん私のほうに近づいてきた。

   そして急に私の頭の中へ彼からのメッセージが入ってきたのだ。それは私にとって、14歳の時に遭遇して以来の懐かしい声であった。私はそれまで彼には二度遭遇していた。最初の出会いは9歳の時で、御家倉山(おやくらやま)に登ったときであった。そして二度目は14歳の時で、5月の天気の良い日に野張山(のばりやま)の頂上で出遭ったのだった。

   地上100メートルほどで宇宙船は滞空し、グリーンの光の帯が降りてきた。
   私は半分眠った状態のままその光に包まれ、上昇していった。つまり私はそのまま光に引っ張り上げられて、宇宙船の中に入ってしまったのだ。気がつくと、船内のソファーの上に寝ていた。そこには彼だけでなく他に3人の人々がおり、笑顔で迎えてくれた。

 「いらっしゃい。 今日はこれからあなたを我々の母船に招待しましょう」

 私は安心してリラックスすると、さっきの私を持ち上げた光に対して疑問が浮かんできた。


「地球の光は暗いところを明るくする照明として使われますが、あなた方の光は人間のような生命体とか重さのある物体を移動できるのですね。どうなっているのですか?」

「それは今のあなたには説明してもわからないでしょう。あなた方の地球の科学は基本的なことの解明が非常に遅れており、しかも大きな誤りがあります。あなたがわからないだけでなく、地球人類で一番頭がいいと言われている人物や、最高の頭脳と言われている人間であっても、現在の地球レベルではわからないはずです。むしろ地球で偉大と言われるがゆえに先入感が先に立ち、理解できないのです。

   私たちの宇宙科学は波動と光の科学であるといっても過言ではありません。
   私たちは物質世界と非物質世界について徹底的に解明し、これ以上できないほどのレベルにまで細分化することができました。そして波動と光の科学を駆使し、元の原子、分子に科学の力を加え、新たな物質を創り出し、物質を自由にコントロールするところにまで科学を進めたのです。

   たとえば、あなた方地球人類は「真空は無だ」と考えているようですが、そうではありません。透明なガラス容器を限りなく真空にし、それに光を当てると光は透過します。光が透過するということは、そこに光が存在するということです。つまり「無」ではなく、そこには何らかの物が存在するという証明なのです。よって、宇宙空間は限りなく宇宙エネルギーの詰まった空間なのであり、決して「無」ではありません。

「空間は星の重力により歪められ、光は屈折する」ということを、あなたも学校で習ったはずです。地球が所属する太陽系を見てもわかるように、太陽、つまり恒星に地球のような惑星たちが幾つか所属して運行し、それが集団を成し、天の川銀河系を構成して反時計周りに渦を巻いています。その銀河系は、地球人類の数字で言うと1000億以上の数が存在しています。また、地球人が捉えている銀河系集団以外にも、人類の気づかない、それと同じような別の宇宙も存在しているのです。

   人類が把握している宇宙と、人類が把握できずにいる外宇宙の間は光も届かない漆黒の闇で、あなた方はそれを「ダークマター」と呼んでいます。しかしダークマター」を含むのが宇宙なので、宇宙の90何パーセントはそのダークマターで占められていることになります。では宇宙の90何パーセントが暗黒の闇だから「無」か、と言えばそうでもありません。私たちの科学は地球人類よりも進んでいますが、しかし私たちにしても宇宙のすべてを解明できているわけではないのです。宇宙のほとんどは私たちにとっても謎のままですが、しかし宇宙のおよその仕組みや、成り立ちについては、地球人類よりも私たちのほうが進んでいると言えるでしょう。

   さっきの光が、どうして重い物体を持ち上げられるかの説明をすると、あのグリーンの特殊な光は、物体を無重力化する働きをしています。無重力化した物体が浮いたところを引き上げて、宇宙船に誘導する仕組みになっているのです。

「あなたとは前に母船への招待を約束しましたね。今回は剛史にそれを体験してもらうためにやってきました。」

「もちろん体験したいのですが、宇宙船で事故は起きないのですか?」

  正直に言うと、宇宙船にも事故はあります。でもそれは地球人類の飛行機事故に比べたら、比較にならないほどの低い確率です。それに私たちの宇宙船は自らを完全にチェックするシステムと、完全自己補修や自己再生機能が備わっているので安心していられます。しかし宇宙には予想外の突発的なことが起きるものなのです。過去にはそういう出来事にも遭遇し、宇宙船が一瞬のうちに木っ端微塵(こっぱみじん)に吹き飛んだこともありました。そして現在の宇宙船は、危険を未然に察知するシステムが備わっており、また危険から宇宙船を護るためのフォースフィールド(力の場)を張って自らを保護しています。よって、99.9999%、つまりほぼ100%に近い安全の保証ができると言えるのです。
 

宇宙にはさまざまに進化した人間型宇宙人がいる

  彼は宇宙船に命令を与えているようだった。正面の画面には野場頭の山が見えていたが、だんだんそれは連なる山並みへと変わっていった。さらに上空へ行くにつれて、平面に見えていた地球の景色が丸みを帯び、ついに球体の地球が見え、その地球が急速に小さくなって遠ざかっていった。やがて母船らしき葉巻型の宇宙船が画面に映し出され、私はその巨大さにただ驚くばかりであった。

「葉巻型母船は長さ4キロメートル以上で、太さは一番太いところで直径700メートルから800メートル以上あります。さあ、着きました。これから母船に入ります。」

   宇宙船は母船の周囲を何度か回った後、後尾へ回り、下のほうからスーッと中へ入り込んだ。艦内には小型宇宙船が乗るための受け皿のような構造物があり、私たちの宇宙船がそれに乗ると、ピタリとはまって固定された。ここはプラットフォームとして使われているようだった。ここには母船の中を自由に行き来するための自走機というものがあるようで、3人乗り、6人乗り、12人乗りとあり、私たちは中の6人乗り自走機に乗り込んだ。

「この母船は一つの都市機能を持っており、ありとあらゆるものが備わっています。それは生き物のような船であると言ってもいいでしょう。」

       なんとこれでも中規模程度の母船らしい。10キロメートル、20キロメートル、さらにそれ以上の大きさの、地球人には想像もできないほどの巨大な母船も存在するという。この母船では縦横およそ50メートおきに道路が設けられており、階層はもっとも層の厚いところで40~50層になっているという。母船の中に公園や山河まであり、この母船で生まれ、育ち、一生を過ごす者もいるそうである。

    宇宙の人々はそれぞれに母星というものを持っているが、母船にはその母星にある都市機能が備えられているので、母星の社会がそのまま存在している。つまり母船が惑星としての役割を果たしているので母船が故郷となる者もおり、そういった人々はある意味で母星に暮らしている人々よりも精神的に進化しているようである。彼らは「自分たちはOO人、××星人」という枠を超えた、本当の意味での宇宙人なのだ。彼らはスペースマンとして生まれ変わり、これからもそうして生きていくという自負を持っており、母船での生活に誇りを持って生きているのだ。

「それぞれの母船にはそれぞれ異なった役割があります。また大きさや型によって何十年型、何百年型、何千年型と航行耐用年数があります。宇宙船のほとんどは自己補修型、自己再生型に作られているが、母船の種類によっては半年、1年、3年、5年おきに母星に必ず帰港し、保守点検や改良、補修を行なうことが義務付けられています。5年、10年前の宇宙船ともなると古い型になってしまうので、定期的に母星に帰港して改良や補修を加えます。その間、母船の住民は、母星で旅行をしたり好きなことをして楽しみます。」


「ここにはあなた方地球人と同じように、私たちにも仕事上の役割による人事異動があります。しかし私たちの社会においては何ごとにも強制されることはなく、社会の基本はあくまでも「愛の奉仕活動」によって行なわれているので、異動というより、「希望による交代」と言ったほうが合っているかもしれません。母船の住民が母星で生活したい場合も、逆に母星の住民が母船で生活したい場合も同じく自由に認められます。次に誰が降り、誰が交代になるかについても、母船と母星の間で絶えず連絡が交わされているので、人事異動に問題が起きることはありません。」

     通路は自走機が通る部分と、歩行者の部分に区分されていた。彼らプレアデス星人の他にさまざまなタイプの人種を見たが、その種類の多さには驚かされた。さらに彼らの顔や姿がよく見えるのは艦内が明るいからだが、しかしそれにしても照明器具に当るものが、つまり光源が見当たらないのだった。そして彼が私の心を読んだようで、私が質問するよりも先に答えた。

「地球人類のように、私たちの社会には光源となる電球を必要とするシステムはありません。初期には私たちの祖先も電気設備を利用していたようであるが、それは電気の利用法としては非常に効率のよくないものでした。また電気を起こすまでの段階で環境破壊が伴うので、やがて廃れていきました。その代わりに、宇宙空間から無尽蔵に得られる宇宙エネルギーが利用開発されたのです。そして私たちは照明に電球を必要とせず、壁そのものが発光するようにし、物質を効率よく利用しているのです。

  また私たちの日常生活や社会では、必要なものは完全にリサイクルされており、完全利用のシステムが構築されています。そのために私たちの社会では、必要なものを必要以上に取るものは誰もいません。


 「必要なものを、必要な人が、必要なときに、必要な分だけ受けられる社会」

 「誰もが平等に平和に暮らせる社会」が、何百万年も、何千万年も、何億年も前からここには確立されているのです。」


「この母船には私たちプレアデス星人だけでなく、さまざまな星から来た人々が協力のために同乗しています。その中にはあなた方人類がグレイと呼んでいる宇宙人もいます。もっともグレイは、私たちが遺伝子工学やバイオ化学、宇宙科学を駆使して作り出したロボットでしたが、今では宇宙や特定の星の調査など、さまざまな分野で活躍しています。そのほかにも、爬虫類や鳥類、魚類、昆虫、植物などの形態から進化した人間もいます。ここで私が人間と言っているのは、知恵を持ち、道具を利用し、社会生活を営んでいる知的生命体を意味しています。このように大宇宙には、進化した生命が存在する星がたくさんあり、人間は地球人やプレアデス星人だけではないのです。」

  自走機は中央の広い道路を走り、終着点のホームに着いた。そこではじめて、自走機が床から20センチくらいのところを浮いて走っていたことに気づいた。さらにそこから上の階層に上がるために「エレベーターのようなもの」に乗ったが、仕掛けはまったく違っており、吊り下げるワイヤーなどはなく、磁気を応用して無重力化させて動いているという。エレベーターを降り、再び自走機に乗り、中央の部屋の前で自走機が止まった。彼が先に降りて感知装置のようなものに手をかざすと、ドアがスーッと開いた。中には中央にテーブルがあり、中央の椅子にこの母船のシーサ(船長)が威厳のある顔で座っていた。

 

弱い者ほど助けが必要で、援助しなければならない

  ひとしきり話していた母船の船長が一息ついた時、私は聞いてみた。

「船長はどうして私を知っているのですか?」

「私たちは剛史が生まれたときから君に注目していた、と言うよりそれ以前からで、剛史が魂の修行をしてきたこれまでの過去世のすべてを私たちは知っている、というほうが正しいかもしれませんね。我々は個人の過去世や未来を見ることができます。それはただ自由に見てよいというわけではなく、社会的、宇宙的に、また科学的に判断してぜひ必要な場合にだけ、必要に応じて見るのを許されているのです。

だからあなたも必要な場合には、自分自身を見ることができるし、それだけでなくもう一人の自分にも会うことができます。あなた方地球人の常識では信じられない話だと思いますが、我々の科学力ではこれは常識なのです。これは「人間は肉体だけではなく、その本質は魂である」という真理に関係しています。

ごく少数ですが、地球人類の中にも修行を積んだ人がおり、彼らは霊体を働かせて、過去や未来に自由に行くことができました。我々はそれを科学的に分析し、霊体の性質を科学的に応用し、その結果、いつでも必要な時に過去や未来へ行くことができるように発展させることができたのです。そして光よりも早く飛び、目的地へ短時間で行き来できるようになりました。ところで剛史は「どうして僕を知っているのか」と聞いたので、それに対するヒントをこれからお見せしましょう。」

  母船の展望室からは満天の星空が見えていた。正面には大きな画面のパネルがあり、船長はそれに向かい合った席に座った。彼は母船に何か命令を与えているようであった。やがて画面に宇宙地図と思われるものが示され、そこに母船の現在地が示されると、赤い点がそこから延びてある小さな星で止まった。その星の画像はだんだん拡大され、海や陸地が見え、もっと拡大されるとある山岳地帯が見えてきた。

  それは見覚えのある風景であった。そこは楢山(ならやま)の村落だったのである。私の家が見えた。庭では母が洗濯物を干しており、私と弟二人と妹は庭で石とり遊びをしていた。裏庭では爺様と婆様が野菜の手入れをしていた。私は、あっと驚いた。これは俺の家の風景ではないか! どうしてここで見られるのだろう。もしかしてフィルムを回しているのかもしれない。船長は素早く私の思いを読み取って言った。

「これはフィルムを回しているのではありません。我々の母船は小型宇宙船が行ったところならどこでも見られるようになっているのです。」

船長は再び母船に命令を出した。画面が変わり、今度は私と弟二人に妹の4人が炬燵(こたつ)に入り、トランプをしているシーンが映し出された。これは間違いなく俺の家の中ではないか!ババヌキをやっていたときがそのまま映っている。いったいどういうことだろう。不可解な思いになった私の心を、また船長が読み取った。

「建物の中まで観察できるのは、人の視力と思考を科学的に応用し、そこに光と電磁波の波動科学を組み合わせているからである。この場合は剛史の視力と思考を利用している。剛史の思考が我々の科学設備の中に登録されているのだ。

「思考が登録されているとはどういうことですか。僕には理解できません。」

「それは剛史の頭脳が特別で、我々に必要だったからです。それでいつでも剛史の思考を母船のコンピューターや、母星のヘッドコンピューターでキャッチできるようにしたのです。」

「僕は勉強嫌いで出来の悪い学生ですから、僕からは何も得られませんよ」

「剛史はそう思っているようですが、我々にとっては得難い頭脳であり、あなたの脳を知ることで地球人類について相当のことがわかるようになったのです。あなたの頭脳には奇想天外な想像力があって、その想像力にはかなり教えられた部分があり、我々の科学に応用したものもあります。次にもっと面白いものをお見せしましょう。右と左の画面をよく見てください。」

彼が母船に命令を出すと、右の画面にはこの部屋にいる我々が映り、左の画面には別の部屋が映し出された。左の部屋は船長室か司令室のように見えた。そして船長は私の見ている前で何やら精神統一をし始めた。すると突然、目の前から船長の姿が消えてしまったのである。まもなく、


「剛史、こっちですよ」


と船長の声がするので左の画面を見ると、船長はそこに座っているではないか。船長だけではなく、いつも私とともにいた他の4人も船長と一緒にいる。私が後ろを振り返ってみると、そこには誰もいなかった。

「これはテレポーテーションです。それは地球人の中でも修行を積んだ一部の人はすることができました。要するに、自分の思考力だけで物質を瞬間移動させるわけで、我々はこれも分析し、宇宙科学に応用したのです。そのおかげで我々の宇宙科学は飛躍的な発展を遂げ、光よりも早く宇宙船が飛べるようになったのです。これは我々にとって革命的な進歩でした。またそちらへ行きますよ」

船長が画面の向こうで精神統一をすると、スーッと姿が消え、同時にいつのまにか展望室の椅子に船長が座っていた。そして他の4人たちも戻っていた。私はまるで狐につままれたような気分だった。

「これは魔法ではありません。肉体と魂が進化を遂げると、どんな人間にも普通にできることなのです。それは思考力によって物質を創り出すと言うほうがわかりやすいかもしれません。つまり人間には想像したことを実現させる力が備わっているのです。だからこそ思考というものは重要で、思考は見えないが「一定の作用と力」を持っているのです。我々はそれを宇宙科学に応用し、我々の宇宙船は操縦者の思考を読み取ることが可能になり、宇宙を自由に飛び回れるようになりました。それもまさに感情を備えた生き物のようになのです。

人間の思考には「一定の作用と力」があるという事実は、強く想像すればそれが実現化するということを意味しており、それはまさに、「宇宙とは想像により、創造されていく」ものという証明でもあるのです。強く思念を働かせることで物を生み出したり、テレポート(瞬間移動)したりすることも自由にできるのです。しかしながら、人間の本質である魂を進化させなければテレポートは起こせないでしょう。なぜなら肉体を持ちながら、思念の世界で霊体を自由に移動させるためには訓練を必要とするからなのです。

自分の本質を働かせるとは、自分の本質は神の分身の魂であると自覚することでなのです。我々は一人ひとりが神から分けられた魂なので、本来我々の神なる魂は万能なのです。自分の内なる神と出会い、それを自分の意思どおりに用いることができれば、人はまさに万能の人間になり、それは文字通り神のようになるのです。

「それでは神の力をお見せしよう。 今、何か欲しいものはないですか?」

「そうだなあ、冷たくておいしい飲み物が欲しいです」

「それはお安い御用です」
   
船長はサッと空中に手をかざすと、さあ、どうぞと言いながら、テーブルの上でウエイターがお客にすすめるような手の仕草をした。するといつのまにか、薄いピンク色の液体が入ったワイングラスが出現した。それは全員の前に用意された。

私はあっけにとられながらもグラスを取り、一口飲んでみた。それは想像を超えるおいしさで、身体が生き返るように思えた。全員がグラスを手にして飲んだ。

「これは手品ではありません。私は人間の思考力がどれほどのものであるかを見せたかっただけなのです。私は今、私の思いを、私の思念の力によって物質化しました。人間は想像により創造していくものであり、それは宇宙を創造した神の力が、我々人間にも宿っていることの証拠なのです。私は今、神の力を一部示したのであり、正しくいうと、「私を通して神が働いた」と表現したほうがいいかもしれません。」

「どうすれば神の力が働くのですか。それは僕にもできますか?」

「そのためには先に述べたように、自分の魂を進化させる必要があります。簡単に言うと、自分の心を、わずかの曇りもなく、澄み切った無欲の空(そら)にすることなのです。そこに内なる神が働けば世の中は思いのままになるでしょう。自分の心を水晶のように透明で純粋にすることで、肉体を霊的に変化させることができます。すべての人間は神の分身の魂であるので、内なる神の魂とともに生きるようになれば、当然人間はみな万能になるでしょう。

 地球人類は単に、霊的進化が遅れているだけなのです。そのためには一人ひとりが、自分のエゴの心を一掃して社会からエゴを排除し、「弱い者ほど助け、援助する」という「愛の奉仕活動を基本とする社会」を立ち上げなければならないのです。そうすることによって初めて、地球人類全体の霊的進化が進み、高まっていくでしょう。

   我々の科学は魔法や神のように思えるかもしれないが、我々よりも進化した宇宙人は、この大宇宙には多く存在している。我々はいつも物質化するわけではなく、必要に応じてその力を使う。できるだけ自然の物を摂るように心がけているので、我々も地球人類と同じように自然のものをたくさん調理する。

 我々はあなた方地球人よりもはるかに自然を愛し、大事にしています。そのことは我々の星を訪問してもらえればよくわかるでしょう。地球人類は我々のそういうところを見習う必要があると思います。地球人類は地球を破壊する一方であるが、人間の行ないによって自然が失われ、このままでは近い将来そのツケが確実に、人間に降りかかってくるでしょう。地球は泣いて、怒っています。でもそのことを地球人類はわかっていないのです。」
 


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戦争・争いの根本にあるものは「貨幣経済」

投稿者 zeranium 日付 2012年8月28日 (火)

 

  私は高校生活を終え、担任の勧めと家族の理解に助けられて、ある大学を受験し合格した。入学を決めた私は家族や友人たちに見送られ、東京で人生修行を始めることになった。その後社会人となってからは仕事に専念し、故郷での出来事はすっかり忘れてしまった。やがて定年を迎えたある日、突然、宇宙大使からコンタクトがあり、『宇宙の法』を受け取った。それは前著『北の大地に宇宙大使が降りてきた』(たま出版)で発表した。

 それから数年後、母方の叔父が亡くなった。その法事に出席したとき、脇で従兄弟(いとこ)が話しているのを聞いていると、ある町で行なわれたイベントの『さくらんぼ娘』の話が出てきた。それは従兄弟の娘が『さくらんぼ娘』に選ばれて、街のいろんなイベントで活躍しているのだという。私はそれを聞いたとたん、過去の記憶が、地球のあるひとコマの未来が、まざまざと甦ってきたのであった。それはプレアデス星の工業都市エミールで、エナールから見せられた未来のひとコマが実現したのかもしれなかった。

  私はそれを確認するために、後日、その町から『さくらんぼ娘』のポスターを取り寄せた。そしてそこには、プレアデスで見せられた通りのそのままの描写が写っていたのだ。5人の『さくらんぼ娘』の中には、従兄弟の娘が入っていたのである。私は思わず、「アッ!」と声を上げた。「これだ、まさにこれだ! 俺はプレアデスでこの場面を見たのだ、間違いない。本当の出来事なんだ! こんなことってあるんだろうか」、と自分で自分に言い聞かせるように叫んでいた。

  つまり、50年前に見たことが地球で実現したのだ。
  やはりプレアデスの科学も、自分の体験も現実だったのだ。あらためて過去や未来に自由に行くことができ、画面だけでそれを見られるプレアデスの科学技術の素晴らしさを思い知らされたのであった。

   そんなある日のことであった。私はお盆で実家へ帰ったとき、八幡宮の前を通りかかった。するとそこに、一匹の銀狐が参道を登って行くのが見えた。「これは珍しい。今でもこの森に狐がすんでいるんだな。どれ、後をつけてみよう」 私は少し間を置いて登って行くと、なんと狐は神社の前に座って私を待っていたようだった。私が驚いて、


  「お前はここの主(あるじ)かい?」


と呼びかけてみると、狐は私に一回おじぎをするとひと声大きく


  「ケーン」


と鳴き、走って藪の中へと消えた。

  狐がいた場所へ行ってみると、そこには不思議な色をした紙切れが落ちていた。その印刷された文字には、『宇宙は生きた一つの生命体である』と書かれていた。その瞬間、これは宇宙大使が知らせてくれたのだと感じた。私は「宇宙大使ありがとう」と心で呼びかけて、その紙切れをポケットにしまった。

  八幡宮の杜(もり)は夏でも涼しく感じられ、私は石段に腰掛けて、しばらく野鳥と蝉の声に聞き入った。私は子供の頃から自然が大好きだった。そして自分が納得するまで自然に語りかけ、答えが返ってくるまでじっと耳を傾けるのが常であった。そうしているうちにいつしか我を忘れ、自然の中に溶け込んでいくのだった。このときも、何も考えずに自分を自然に溶け込ませると、思考が止まったように感じられた。その瞬間、私の脳裏に突然、言葉が入ってきた。

「剛史、しばらくぶりですね。元気そうですね。私ですよ、覚えていますか? 声に聞き覚えがあるでしょう。剛史もいい年齢になりましたね。でも、剛史の脳はまだまだ若々しいですよ。」

  私は、「あっ」と驚いて、回りをキョロキョロしながら聞いた。


「宇宙大使ですね、お元気ですか、今どこからですか? しばらく連絡がなかったので忘れておりました!」

「うん、よく思い出してくれましたね、剛史。上ですよ、上、上を見てごらんなさい。ぽっかり浮いた雲の上ですよ、今、少し見えるようにしますからね」

  言われるままに上を見ると、空にぽっかり浮いた雲があり、その雲の脇から半透明の宇宙船が微かに見えた。しかしそれは、よほど気をつけないと見落とすほど微かなものであった。

「どうしてそんなに気を遣っているのですか? 何か怖いことでもあって、はっきり姿を現してはいけないのですか?」

「はい。我々もいたずらに地球人を刺激しないようにしているのです。最近の地球人は我々を見ると、必要以上に騒ぎ立てますから。それにだんだん地球人の科学も発達して、最近では戦争のための破壊兵器を各国が競争で作っています。その中にはレーザー砲などのかなり強力な武器もあり、我々にとっても危険なものがあるのです。ですから我々は必要のない限り、できるだけ姿を見せないように方針を変えました。そのためにこちらで必要のある人にだけ、我々の姿を見せています。その一人が剛史なのです。

  我々は戦争することが好きな地球人を、どのようにしたらその考えから脱皮させることができるかについて、長い間観察しながらいろいろと模索してきました。前にもお話しましたが、その原因を探っていくと、それは地球人が貨幣制度を導入してその基盤の上に、社会のあらゆるものを競争制にしていることが根本の原因であるとわかりました。

  『競争』というものが格差や差別を生み出すものであり、それは拝金主義へと人々を追いやるもので、そのような社会においてはいくら平等を唱えたところで、そこに『真の平等社会』が生まれるはずもありません。その結果人間は激しい物欲の塊りとなってエゴの社会を形成し、争いは絶えず、それが昂じて国家間の戦争となっていくのです。

   聖戦という言葉で自らの戦争を正当化したところで、戦争には良い戦争も悪い戦争もなく、それはもともと行なってはならないものなのです。地球人類が真に平和な社会を確立したいのであれば、争いや戦争のもとになっているものが何であるのか、人間を必要以上に物欲に駆り立てているものが何であるかを糺(ただ)していかなければなりません。

  その時に必ず突き当たるものが、貨幣経済のあり方であるはずです。地球人は今ある貨幣経済から脱却しない限り、争いや戦争から抜け出すことはできません。

  今の地球人類は余りにも物質欲に囚われすぎています。それはあまりにも長い間、貨幣経済が生み出す競争社会にさらされてきた結果なのです。物というものは必要な分だけあればいいのであり、必要以上にとってはならないのです。そのような人間社会に害を及ぼすような独占欲は、社会から排除していかなくてはなりません。

  剛史は我々の社会を見ているので知っていますね。我々の社会では誰も物を必要以上に取る人はいないし、むしろ、人に譲ろうという心がけのほうが強いのです。人に与えることを喜びとする社会は、相手の喜びを見て自分も喜びを感じる、そういう社会になってこそ競争や争いのない社会が誕生するのです。

  そのためには『愛の奉仕行動を基本とする社会』を構築することなのです。『思いやり』、『助け合い』、『協力』、『譲り合い』を人々の心に自然に根づかせる環境づくりが必要です。そのためには教育のあり方が大いに関係するでしょう。知識を得るのも大切ですがそれ以上にもっと大切なのは、人間の心の『あり方』なのです。そのような社会を形成できるかどうかによって、地球人類の未来は大きく変わっていくでしょう。

  もし地球人類がこの宇宙で、我々のように科学を発展させたいという意欲があるなら、社会のあり方を根本から変えなければなりません。まず地球人類に必要なものは、新しいエネルギーの発明と発見によるエネルギー革命であり、宇宙エネルギーや自然エネルギーを100%利用していく波動科学の革命でしょう。真の宇宙開発や宇宙科学は、下から押し上げる力学に頼っていたのではダメなのです。宇宙が持っている力をすべて利用してこそ、宇宙船を自然に航行できる科学にまで発展させることができ、そうなって初めて「宇宙科学を得た」と言うことができるのです。

  地球人類の将来を左右するのは、地球人自身の精神的目覚めにかかっています。地球人が目覚めを得て、生き残りをかけて、宇宙に生きる宇宙人として発達し、変身を遂げられるかどうかなのです。そして『あなた自身の目覚め』が成功したとき、初めてこの地球上に『真の平和』が訪れ、地球人が宇宙人としての目覚めを得て、科学が飛躍的な発展を遂げ、宇宙人の仲間入りを果たすことができるのです。

  我々は、剛史がある時期が来たら過去を思い出し、地球人の指針となるような聖書を書き出すように、脳をセットしておきました。我々は剛史がいい聖書を書き上げるように期待しながら、はるか彼方から見守っています。さようなら、剛史」

  宇宙大使の言葉が終わった。そして半透明に見えていた宇宙船はスーッと消えていった。私は


「宇宙大使ありがとう!」 と叫び、


「さようなら、また会えるかい?」


と言って、ひとりで涙ぐんだ。目をつむり、ジット耳を澄ましていると、子供の頃が思い出されてきて、八幡宮の縁日の祭囃子の笛や太鼓、鉦(かね)の音が遠くから聞こえてくるようだった。


  突然、けたたましいカケスの鳴き声がしたかと思うと、羽ばたきとともに自然のシンフォニーが破られ、私は夢からさめた。そしてそれが合図のように森のカラスたちがうるさく騒ぎ始めた。遠くでは二羽の鳶(とび)が輪を描きながら、車輪のように舞っていた。久しぶりに故郷の自然に触れ、昔と変わらぬその営みに私の心は癒された。

  それから再び年月が過ぎ、もろもろの出来事は記憶の底に埋もれたまま私は老境を迎えた。少ない退職金と年金でささやかな幸せに満足し、平々凡々と生活を送っていたある日、ふいに私の中に宇宙大使が降り、今まで忘れていた過去の体験が次々に思い出されてきたのであった。

  それをひたすら、書き記したのが本書である。


 📖「プレアデス星訪問記」 上平剛史著 たま出版     抜粋
                           

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基本的な理解に欠ける人類の科学

 

宇宙にはさまざまに進化した人間型宇宙人がいる

 

人類の諸悪の根源は「貨幣制度」

 

弱い者ほど助けが必要で、援助しなければならない

 

地球の野菜や果物は多くの宇宙人からもたらされた

 

弱肉強食、適者生存の考え方はすべてを滅ぼす

 

すでにある自然の中にすべての真実が隠されている

 

争いと競争が絶えない人類は精神面の成長が遅れている

 

どの程度他人を愛せるかが自分の進化の度合い

 

遥かな昔地球へ「島流し」にされた人々がいた

 

「聖戦」などなく、いかなる侵略戦争も間違いである

 

人を責めるより自分が進んで責任をとる社会

 

他人を愛するように育てられる子供たち

 

科学とは魂の進化とともに発展すべきものである

 

存在するすべての物に意識や感情、心がある

 

アジア人モンゴロイド系人種は宇宙に多く存在する

 

宇宙旅行とは光よりも速く飛ぶ技術

 

知識よりも心のあり方を重要視する社会

 

私たちは神につながって生きている存在である

 

何事も起きるべくして起き、成るべくして成っている

 

戦争・争いの根本にあるものは「貨幣経済」