先日、エレファントレコードが26年間の歴史に幕を下ろすというニュースが発表されました。

この知らせを聞いたとき、旦那さんの心に大きな衝撃が走ったそうです。

エレファントレコードは、彼の人生において特別な意味を持つレーベルであり、

多くの素晴らしいアーティストと楽曲を提供してくれました。

 

オーストラリアに来てすぐに出会った頃、彼はシドニーに住んでいて、

よくヒップホップのイベントやライブに連れて行ってくれました。

夜遅くまで楽しんだ後、終電がなくなってしまうことがよくありました。

 

そのため、ナイトライダーというバスに乗って帰ることが常でした。

バスの中では酔っ払った人々が大合唱していることも多く、その賑やかな雰囲気は今でも懐かしく思い出されます。

 

あの頃はまだ子供もいなかったので、二人で自由に夜のシドニーを楽しむことができました。

ナイトライダーに揺られながら、ライブの余韻に浸りつつ語り合った夜の思い出は、今でも私たちの宝物です。

 

旦那さんの親友でニックネームがジンボと呼ばれている彼もこのライブのためにシドニーからわざわざ来てくれました。

ジンボは、私が初めてシドニーに来たときにシェアしていたフラットメイトの一人でした。

結婚前に私と旦那さん、そしてジンボと一緒に過ごした時間は、本当に楽しいものでした。

 

久しぶりにジンボと会ったとき、彼のユーモアと明るい笑顔、人の良さは当時のままでした。

どんなに離れていても、こうして再会したときに、あの頃のままの友達がいるということを感じました。

 

当時の私はワーキングホリデーで日本からオーストラリアに来たばかりで、

仕事も何から探していいかわからない状況でした。

 

しかし、たまたまホテルで働いていた彼らの友人のシェアメイトの口利きのおかげで、

パンプハウスというホテルのバーでウェイトレスをすることができました。

また、朝はホテルの朝食のバッフェの係や会議場作りなど、ホスピタリティーの仕事を経験しました。

 

この経験は私にとって非常に貴重で、多くのことを学びました。

特に、異国の地で働くことの楽しさや難しさを身をもって感じることができました。

あの頃の自分がいるのも旦那さんとの出会いのご縁もあるし、当時のシェアメイトたちのお陰でもあると

今思うと全てのタイミングに感謝しています。

 

 

 

 

 

お互いが出会ってから1年後には

日本を拠点として生活をしていました。

振り返ると若かったけど、

生まれも育ちも言葉も文化も違う彼の中で私に対しての誠実さと行動力が鍵だった気がします。


笑えるけれど、彼は日本のアンダーグラウンドのヒップホップさえ好きになって、

日本語なのに私が知らないアーティストの曲をどこからか探して喜んで聞いていて。

東京でパフォーマンスがあった時には一緒に行ってから、

当時六本木のzabooという温泉施設があって、

私はオールナイトでは過ごさずにそこで仮眠して朝の始発で一緒に帰った記憶もあります。

 

 

今でも忘れないプロポーズの場所は、クリスマスイブの夜の日本のお台場の観覧車の前でした。

当時、私はまだ英語が今ほどわからず、突然旦那さんがラップでプロポーズを始めたとき、

何が起こっているのか理解できませんでした。笑

 

彼の真剣な表情とリズムに引き込まれながら、

最後まで聞いていたら、

彼が突然ラップされた指輪の箱をラップの歌詞を書いてクルクル回しながら、

 

「Will you marry me?」と尋ねた瞬間、

すべてが繋がりました!!

驚きと感動のあまり、思わず「NOOOOOOO!!!」と叫んでしまいました。笑

 

その後、私たちは笑い合い、改めて彼のプロポーズを受け入れることにしました。

あの瞬間の驚きと喜びは、今でも私の心に鮮明に残っています。

(そんなプロポーズって?笑)

 

 

 

 

 

昨年、私も旦那さんと一緒にエレファントレコードのアーティストのライブに行く機会がありました。

最前列でその熱気を感じながら、ラップの歌詞は完全には理解できなかったものの、

雰囲気や魂からくるエネルギーを全身で感じることができました。

会場全体が一体となって盛り上がる様子を目の当たりにし、私自身も自然とその波に乗っていました。

 

 

エレファントレコードが活動を終了する理由は多岐にわたるようですが、

公式発表では「音楽業界の変化や経済的な課題により、これ以上の活動継続が困難である」と述べられていました。

 

エレファントレコードの終焉は悲しい出来事ですが、その音楽は永遠に私たちの中で生き続けます。

これからも彼らの育ててきたアーティストたちの楽曲を時々旦那さんと一緒に聴きながら、

あの日々の思い出を語り合っていきたいと思います。

 

旦那さんと知り合ってからあっという間に過ぎた月日を振り返りながら、

これまでのこと、そしてこれからのことに対する感謝の気持ちを心から込めて、

忘れないようにまた少しここに書き留めました。全てのタイミングがあるから今があるんだと実感します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

そういえば結婚指輪を失った時、彼はユーモアを持って受け止めてくれ、

猫がダイヤモンドを持っているペーパーリングをプレゼントしてくれました。

 

「君はこのデザインのタトゥーをしたらいいのでは」って?だけど私はすかさず

「それでも私は今度は指を無くすかも?」って冗談で言い返しました。

 

今思うと大切な唯一無二の彼を失わなくてよかったです。

 

運命というものは、ほんの少しの出会いから始まるものだと思います。

しかし、その後に長く続けていける縁やお互いの絆は、言葉にできないほどの大切な日々の、あらゆる時間と出来事、

そして周りの関係から生まれるものです。

 

彼が大切にしていた言葉、trust, honest and communication(信頼、正直、コミュニケーション)を教えてもらったからこそ、

私たちはお互いに正直に、そして大切に接することができたのだと思います。

 

それは誰もが簡単にできそうで、実はなかなかできないことです。

そのような奇跡的な人に出会えたことに、心から感謝しています。

 

いつもありがとう、そしてこれからもyours & mine.

 

 


 

 

 

 

 



最後に↓

 

今年のバレンタインデーに、旦那さんが花を買い忘れてしまい

後で蘭をプレゼントしてくれました。

しかし、それが家に持ち帰ってから

偽物だったことがわかりました‼️😳

彼はそれに60ドル以上を無意識に費やしてしまい、

私たちのバレンタインデーには笑いを誘う予想外の展開がありました。❤️😂😂😂


私は、これからは毎年この偽の花をくれてもいいよ、と言いました😜

相変わらずのオチだけど、

毎朝コーヒーを忘れずにいつも入れてくれる

旦那さんに感謝🙏 


私もこれからも相手に対する

優しさを忘れずに

目の前の今を大切に過ごしていきます。