20230724 今日からまたがんばろう | AChun 音と犬のある日記

AChun 音と犬のある日記

那須野が原に生息。合唱指揮者、声楽家。ヴォーカルアンサンブルAya Concerto、綾声会合唱団Aの活動。
Mダックス父娘メルツ&レンツと過ごした楽しい日々、新たに迎えた柴チワパピMIX犬ミコトの暮らし、そして歌のこと、音楽のこと、思いつくままにあれこれ。。。

昨日は仙台から来ていただいているピアニストとの合わせがありました。
4月に初合わせをして、昨日で4回めになり、やっと全曲の合わせが終わりました。曲の流れを作るなかで、音楽(ピアノ)の支配力の大きいものは、やはり時間がかかります。
曲自体の繊細さと大胆さ、静と動、安定と不安定、ファンタジーとリアイリティー。それらが整理され、音楽となって息づいて初めて、お客さまの心に届く。
まずは演奏者全員が、音の先に同じ景色を見ようとしなければだめなのだと思います。

楽譜は地図。地図をたどって旅に出て、旅先でしか出逢えない空気をみんなで身体中に吸いこみたいものです。
アンサンブルに必要なのは、曲の構成を理解すること、表現に合う呼吸を使うことです。(ソルフェージュが最も基盤であることは言うまでもありません。)
地図を指でたどり、イメージするところへ何度も立ち返ることは大切ですが、旅の装備をつけ、歩きながらです。もう、そういう時期です。

そういえば、阿吽の呼吸ということばがありますね。
阿吽とは元々は梵字で万物の始まりと終わりの象徴で、「阿」は口を開き息を出すこと、「吽」は口を閉じて息を吸うことを意味し、呼吸の出入りを表しているそうです。
それが転じて、ひとつのことをするときの微妙なタイミングや身持ちが一致すること、相手の考えを理解して何をしてほしいかを察することができること、意思疎通がばっちりで息が合うこと、という風に使われるようになったようです。
なかなか容易く手に入るもんじゃないな、、 阿吽の呼吸。
 

歌う側は、共奏者に対して、曲のイメージに合わせた「意思ある呼吸」に声を乗せ、「こう歌いたい」と示すことが最善の道だと思います。わたし自身の指揮の技量をもっともっとあげて、演奏法の明瞭化に向けた努力が必須ですが、歌う方も総がかりで一つの束となり、そのぞれの曲の骨格と、曲の色彩を塗り損じることなく表現していただくしかないです。
どうすればそれができるようになるのか?もっと曲と仲良くなり、歌う部分のみならず興味をもつことです。曲を傍らにして、言葉と音を身体に入れましょう。最後まで共に研究していきましょう。絶対に旅路の先の空気、吸いましょう!


 皆さん がんばってください! fromみこと