アヤコレット ブログ

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ピアノと唄のアヤコレットの良品生活。生活の細部を大切に日常を丁寧に生きることにこだわり続ける毎日をつれづれに

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久々にライブの準備を開始しています。日々の些末な事柄に追い立てられるように過ぎてゆく時間。よく食べる野球少年たちの飯炊きに追われ、朝3合昼3合夜3合。気づけば我が家は1升のコメを毎日炊いていることに最近気づきました。学校の役員やら自治会役員やら些末な日常がどんどん時間を食いつぶしていきます。そんなこんなの日常でピアノの前に座る時間を確保するのが至難の業ですがようやくエンジン始動。

先日 息子のお友達のさやかママが主催してくれている発表会で聴いた秋川雅史さんのご子息 秋川風雅くんのストラヴィンスキー作曲ペトルーシュカの謝肉祭のピアノ独奏に感銘を受け ピアノに真摯に向かうということはこういうことだと改めて彼に教えてもらいました。謝肉祭は大好きだけど恐ろしく難しい楽譜。急には弾けないですがせめてワルトシュタインでも。とベートーベンを引っ張り出してきてゴリゴリ弾いています。気づけば爪がボロボロに・・ベートベンソナタはピアニストの座右に必ず置いておきなさいとピアノの先生が言っていたのを思い出しました。演奏に必要な様々な要素が詰め込まれているのだ。ね。

さて ライブやりますよー

今年も見たことないものに触れてみてください。私もそれが生まれる瞬間を楽しみにこのイベントを続けています。
今回はスペシャル企画。どんなふうにしようかあれこれ考えるのが一番楽しい時間

 

今年は アヤコレット×工藤冬里×塚本真一

 

で続けてきたイベントcurious piano night が10回目を迎えます。

それにあたって 神戸のグッツケンハイム邸にてライブをやりませんかというありがたいお言葉を大阪の音凪さんhttps://otonagi20110601.tumblr.com/からご提案いただきました。難航する日程調整の末11月4日に決定。我々のイベントを楽しんでくださってここまで支えてくれた観客の皆さんに感謝。東京でcuriousを続けてきたメンバーと共に神戸にて開催できることに心から感謝します。

 

神戸グッケンハイム邸ライブにはスペシャルゲスト神戸在住のアーティスト 廣中薫さんhttp://kaoruhironaka.com/131313/hi.htmlとご一緒させていただくことも決定いたしました。

廣中薫さんはエネルギッシュでパワフルで枠にとらわれないアート作品を作り出す人。

いつかライブペインティングご一緒したいなとおもっていた矢先に神戸でのお話。さらに彼女と工藤冬里さんと合わせてみたら何か生まれそうだなぁというのが最初の発想。人と人との出会いから何かみたこともないものが生まれるものです。その瞬間に立ち会う喜び それこそcurious nightで私が追い求めてきたもの。我々の活動に価値を見出して神戸にお呼びくださる音凪の古市さんに感謝。何よりも一番楽しくなるよう準備して 本番はおもいっきり楽しみたいと思います。

 

11月4日神戸グッゲンハイム邸  お近くの方は覚えておいてください。

詳細はのちほど。

 

その前哨戦として curious vol.10 を例年通り 東京 試聴室にて開催します。

8月9日 こちらもやりますよー昨年は風邪をひき酷い声でした。ごめんなさい。今年は万全をつくします。

みなさんにお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 

2019 3月29日 アニエスヴァルダの訃報を友人のともちゃんが知らせてくれた。彼女の仕事は常に私のお手本だった。羅針盤のように行くべき方向を教えてくれる作品を撮り続けている人だった。90歳。ようやくジャックドゥミのもとへ。天国で再会していることだろう。彼不在の今世は長かっただろうか。いやもっとやりたい仕事があったかもしれない。つい最近彼女の最後の作品をみた。visage village 顔たちところどころ。彼女が普通に暮らす市井の人々に向けるまなざしにいつも感銘をうける。心通うまで時間をかけて何度でも足を運ぶ。そうしてその人の顔が表す彼女・彼らの人生を切り取っていくのだ。落穂拾いではマルシェの後1時45分頃から群がる市場の後のごみを漁る人々に彼女はある日カフェにて気が付いた。そこからこの映画は始まっている。いつも自分の目線をあやまることなく普通に生きている人々に向けていく。彼女はフィクションも沢山撮影しているがその中にさえ、ドキュメンタリー要素をちりばめている、というかそうしたいという意図が感じられる。フォトグラファーから出発した彼女の映像作品には常にカメラマンとしての視点も強く感じられる。5 a 7 de cleo 5時から7時までのクレオ を先日観た。若かりし頃何度もビデオでみた映画だ。なかなか上映されないのだ。ザジフィルムさん アップリンクさんありがとう。再上映感謝します。アニエスを愛してやまなかった人たちの行動の素早さに感謝。最近古いパンフを引っ張り出してきたり、彼女のインタビューをよく見ています。彼女がこの世からいなくなった心の穴を埋めるかのように。映像の中で彼女は繊細にそして雄弁にユーモアをもってこれでもかと語ってくれています。それを見ながらこの人に出会えてよかったなと 心から思うのです。

親しい友人に新しいホームページを作成してもらうことになった。大好きな仏文学者・古書収集家 鹿島茂さんに影響をうけ、一緒にエキシビジョンにつきあってもらい、欧州古書のイメージでお願い、と気軽に言ってお願いしてしまった。イメージを共有するのは楽しい。それにつきあってくれる人がいるからできることなのだ。音楽をつくるときと似てるなと思うところがある。まだ見ぬもの、まだ会わぬものに出会うために試行錯誤する。最初のイメージと全然違う感じになることだってありうるだろう。その過程が楽しい。昔作ってもらったフォントを掘りかえず途中で昔かいた日記に遭遇。なんとまぁおしゃべりだったこと。本当はいないけど、10歳年下の妹を見ているようだ。人は変わっていく。どんどん思考も志向も。それに伴って出会う人も環境も変わっていく。

最近好きな言葉は、「けがの功名」・・・怪我の功名とは、失敗や過失、あるいは何気なくしたことなどが、偶然によい結果をもたらすことのたとえ。人生はこれで乗り切るものなのかもしれない。弟に大事にしていたお下がり携帯の充電器を壊され使えなくなってしまったにいちゃんが号泣し嘆くさまを見かねたとうさんから使ってなかったノートパソコンを譲ってもらった兄ちゃん。お古のケイタイよりも何倍も楽しめるおもちゃを手に入れた。大好きなスクラッチも、し放題。これが、けがの功名というものよ。と人生の妙を子供達に伝授する。

モダンパリの装い。10年ほど前のパリの街角カフェにて。大好きなチリ人 映像作家ダニエル・サンドバルさんと。彼の話をすると、あの頃この世に存在していなかった息子たちはチリへ行きたい!とまだ見ぬ大陸への夢を語りだす。男子にはパリよりチリのほうが魅力的らしい。庭でアヴォガドが実る国。あこがれのチリクワガタがいる国。ダニエルが日本に来た時 お風呂のお水が流れる回転方向をみて 南半球と逆回りだね、と言ったのが今でもほんとうかどうか気になっている。本当かしら。