買い物依存症の治し方 | 産業カウンセラーあや相談室/気の向くままにGoing my way♪

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作家の中村うさぎさん。

林真理子さんと同じように、実体験を元に自虐ネタを書かれることが多いのですが、その内容は、清々しいほど潔くて過激でお下品で、とても面白いですゲラゲラ

 

中村うさぎさんは買い物依存症カバンを克服しています。

摂食障害→買い物依存症になる人もいるので、中村さんがどうやって買い物依存症(行動中毒)を克服したのか、お話ししたいと思います。

 

まず最初に、彼女は、買い物をやめられなかった理由を次のように言っています。

 

私が思うに、高いところから飛び降りて生還した感じに近いね。

遊園地にあるフリーフォールって、すっごい高いところに上っていくじゃん。

あまりに高くて、下見たら人間が蟻のように見えて、めっちゃ怖いでしょ。

なんで私はお金まで払って宙ぶらりんになっているんだ、馬鹿じゃないかと後悔するんですよ。

 そして、落ちているときはブラックアウトで記憶が飛ぶけれど、地上に降り立ったときは英雄感にあふれている。

あれって、脳が死の恐怖を打ち消そうとドーパミンを出すからなんでしょうね。

あれだけ怖い思いをしたのに、友達の前でどやっ! となって、もう1回乗ると言ってしまうわけ。後悔とドヤ感を繰り返しながら、気づいたら4回乗っちゃったことがあります。

 

買い物依存はフリーフォールと似てる。

背徳感と高揚感がセットになっている感じで、行ったら後悔するけれど、買い物が終わったら高揚感に満ち溢れている。

いっそ何も買わないで逃げ出したいと思うけれど、欲しい気持ちと店員に逆らえない感じも相まって、ついつい買い物をしてしまうんです。

そして、買った後は高揚感にあふれているんですよ。

店を出て家に帰るまでの間のワクワクは、抑えられないよね。

 

でも、会場に置いてある鏡は詐欺。家で着てみると全然違うんですよ。

フェンディの毛皮なんて、家で着たら“マタギ”の衣装みたいで愕然としましたよ。

 

さて、次は、彼女がどうやって買い物依存症を克服できたのか?

彼女は、それは雑誌の「CanCam」のせいだと言います。

 

雑誌って図々しいなと思うんだけれど、フランスのエルメスで買い物をしてきてください、みたいな企画を平気で立てるわけ。

交通費と食事代、ホテル代は出してくれたけれど、バッグを買う費用なんて自腹だよ。

しかも、現地では編集者に「えー、それしか買わないんですか?」と言われたりしてさ。

今月はシャネルの受注会の支払いでいっぱいいっぱいだったのに、半強制的にエルメスでオーストリッチのバッグを買わされる羽目になったりとか。 

「中村うさぎが読者にブランド品を格安で放出する」みたいな企画もありました。

毎月、何か出さなきゃいけないわけ。

その企画のためにエルメスのジャケットを出したんですよ。

 

そういうことが何度もあったんです。

ブランド品を買う私を面白がってくれるのはありがたいけれど、企画を勝手に立てて、自分の懐を痛めずに作家に物を出させる人権無視のようなやり口に苛立ちが出てきたんです。

そしたら、買い物熱が収まってきたんですよ。

 

依存症って、やり尽くしてしまうと別のものに依存したり、もしくは治るかの二択なんです。

特に買い物依存症は、禁じられるほどその反動で依存度が強まってしまいます。

ところが、私は買い物をしろしろと強制されたせいで苦痛を感じるようになり、興味がなくなったんですよ。 

 

で、今の中村さんはと言うと、

 

ブランド品を身に着ける女って、周りからの目を意識しまくっているし、シャネルを着ている私のことが大好き、みたいに思っているんじゃないかな(笑)。

でも、私はバカなことをしている自分が大好きだから、別にブランド品じゃなくてもいいんだよね。

 

ちなみに、このバッグは、コンビニで買った2,500円くらいの雑誌の付録のマリー・クヮントです。これ、めっちゃ使いやすいんですよ!持ち物の使いやすさを重視するようになったかな。

エルメスのバーキンなんて何も入れてないのにバッグそのものが重いし、足が悪くて杖を使っているばあさんが持つなんて、罰ゲームかよ!と思いますね(笑)。

 

 

依存症とは、やめたくてもやめられない状態のことを言います。

「やってはいけない!」「やめなさい!」「もう絶対にやっちゃだめ!」と言われると、もっとやりたくなるものなのです。

隠れて、嘘ついて、騙して、それでもやりたくなるのです。

そしてその自責や罪悪感から逃げるためにまたやってしまう。

 

中村さんのように、知り合いでも何でもない人のたちのために自腹を切って、やめられない行為を「やれ!やれ!もっとやれ!」と強引にやらされたら・・・。

それはもう依存症とは言わないですよねもやもや

 

 

買い物依存症が治ったのは、雑誌の「CanCam」のせい。

会場に置いてある鏡は詐欺鏡

フェンディの毛皮なんて、家で着たら“マタギ”の衣装みたいいのしし

エルメスのバーキンは罰ゲームドクロ

中村さんのこういうコメント、最高ですゲラゲラ

 

中村うさぎさんのこのお話の全文はこちらに掲載されています下差し