明治通りの真ん中にぽつん、と。

黒い折りたたみ傘が小さく畳まれて、沈んでいるように見えた。

じぃっと見ていたら。
カラスや。


可哀想に。車にひかれてしまったんやなあとおもてたら。

もう一羽カラスが舞い降りて、仲間やった黒い陰に向かって寄り添った。

そして赤信号に向かって、さかんに鳴く。

仲間を殺した、車達に向かって抗議するように何度も。
悲しそうに。


カラスは憎まれもの。
そんな彼らにも
失う事が辛い気持ちがあるんやてなんとも言えず、胸が痛くなった。
謝りたくなった。
真実はわからんけれども。