『ミミズクと夜の王』
電撃文庫の本です。『ミミズクと夜の王』。第13回の大賞受賞作です。
大きなくくりでは、ファンタジーの小説。紅玉いづきさんの本は初めて読みました。
そういえば『ブギーポップは笑わない』や『キノの旅』も電撃文庫ですね。どちらも全巻持っているくらい好きです。
ミミズクという女の子、そして魔物の森、夜の王のお話です。
人間嫌いの夜の王、フクロウとの話なのですが、ミミズクは村では奴隷とされていました。魔物、という人間と敵対する存在を拠り所とするミミズク。
国王の命により魔物は人間に狩られ、ミミズクは人間たちと生活をともにします。森にいる事を受け入れてくれた夜の王、フクロウと離れて過ごすことへの疑問。そしてフクロウは捕われて、魔力を吸い取られ処刑されることになります。
しあわせってなんだろうっていう事を、魔物と人間、親と子、国王と王子、いろんな立場で描いているお話です。
立場が違えば、それぞれのしあわせがあるんですよね。理解しあえれば、それぞれのしあわせがかなえられるように、一歩進めるんですよね。
この本を知ったのは、お勧めの本ということでプレゼントしてもらったんです。読んでみたら、とてもよかったです♪♪