モンテッソーリ教師はトレーニングを受けると必ず、1人1セット、自作のマニュアルを作る必要があります。

 

最近は誰かがまとめたマニュアルをオンラインで販売したりするサイトもたくさんあります。購入すればある程度のモンテッソーリ式のレッスンの仕方を読むこともできます。

 

それでも、モンテッソーリ教師は「自作のもの」を持たないといけません。それは、マリア・モンテッソーリが次のように考えたからです。

 

  • パーソナライズ化: モンテッソーリは、教育はそれぞれの子供のニーズや興味に応じてオーダーメイドのように作成されるべきと考えました。教師が自作のマニュアルを作成することによって、教師自身が教えるコンテンツをパーソナライズ化でき、その結果、そのコンテンツを自分の生徒の学び方に応じて作り直すことができるようします。
     

  • 理解度の深化: 教師が自分でマニュアルを作ることによって、教えるステップやプロセスを深く理解できるようにします。作る家庭でモンテッソーリメソッドや思想について思いを巡らすこともでき、モンテッソーリ教育への理解がより深まります。
     

  • スキルの向上: 教師がマニュアルを自分の手で作成することによって、その過程そのものが教師のスキルアップにつながります。自分で書いたレッスンを実践しながら、より流れが自然になるようにマニュアルの質を向上させていくことは教師の大事な学びになります。

 
このように、自作のアルバムを持つことによって、モンテッソーリ教師は日々進化していける仕組みになっています。
 
私が教えるモンテッソーリ小学校教師養成トレーニングでは、アルバムの作成は紙で作成かデジタルファイルでの作成か、教師がそれぞれ自分で選べるようにしています。小学課程は教える項目がとても多いので、紙で作成するとマニュアルがとても重くなりますし場所もとります。最近ではデジタルに移行するトレーニングコースが多いようです。
 

何に関するトピックを話しているの?という方へ。


カナダ、ブリティッシュコロンビア州にある美しい都市、ビクトリアにて、モンテッソーリ小学校教師養成講座(AMS/MACTE)を開講しています。私はディレクター兼インストラクターです。

  • South Island Montessori Training Institute (SIMTI) → simti.ca

カナダ人向けのコースなので英語での提供ですが、日本語でのコース提供も考えております。ご質問は、info@simti.ca まで。