番外編 smart社のe-simを設定 カンボジアでデュアルSIMを体験 アンコールワット再訪 | あやあやのふらふら旅行記

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年末のアンコールワット再訪ですが今回はちょっと番外編をお送りします。
 

かなり昔から懇意にさせていただいているようめさんから、e-simについて質問を受けておりました。

 

その回答として短い返信を行っていたのですが、つたない文章力であったためかイメージをお伝えすることができなかったようです。


e-simとデュアル(DUAL)SIMについては記事にするつもりでおりましたので、番外編として記事にしますね。

 

まずは、デュアル(DUAL)SIMについて。

 

デュアル(DUAL)SIMとは、1台のスマホに2枚のSIMカードを刺してそれぞれ異なる通信会社の電波や電話番号を運用する方法になります。

 

日本のように狭い国土に人口が集中している国の場合は、通信会社1社で全地域をカバーすることも可能かもしれません。

 

ところが、国によっては通信会社の通信可能エリアが限定的なところも多くあります。

 

日本の通信会社でたとえるなら、自宅近くはドコモはビンビン入るがソフトバンクは全くダメ。

一方、隣町は逆でソフトバンクは入るがドコモはダメ。

 

このような状態だったら、自分だったらどうしますか?

ドコモのsimを入れたスマホとソフトバンクのsimのスマホの2台持ち?

 

1台のスマホに2枚のsimカードを刺して、自動的に電波の強い方を選択してくれれば便利ですよね。

 

そのような要望から主に発展途上国でメジャーになっていったのがデュアル(DUAL)SIMになります。

 

ちなみに、日本の場合は通信エリアは安定していますので、デュアル(DUAL)SIMは、ビジネスとプライベートで電話番号を使い分けるなどのメリットを強調していたりします。

 

一台のスマホに2枚のsimカードを差し込んで運用を行うのがデュアル(DUAL)SIMになります。

(画像はWikipediaからお借りしました。)


 

次に、デュアル(DUAL)SIM対応スマホについて。

 

デュアル(DUAL)SIMを試すためにはデュアル(DUAL)SIM対応のスマホが必要です。

 

後述するアップルやサムスンなど10万円ちかくするハイエンドスマホでもデュアル(DUAL)SIM対応のスマホは販売されていますが、発展途上国の人にとってはそのようなスマホは高値の花です。

 

発展途上国の人はもっぱら1~4万円程度の中国のHUAWEI(ファーウェイ)、Xiaomi(シャミオ)、OPPO(オッポ)、Vivo(ヴィーヴォ)や台湾ASUSのZenFoneなどが有名です。

 

実際にカンボジアの広告を見ますと、Vivo(ヴィーヴォ)の看板は嫌というほど目に付きました。

 

デュアル(DUAL)SIMの使用感。

 

今回のカンボジア旅行では、そのデュアル(DUAL)SIMを実際に試してみました。

 

使用した端末は、iPhpne11ProMAX。

昨年末に発売された端末です。

 

この画面では電波の強さを右上の4本選を2段にすることで表示させています。

また、二つの回線について、どちらのsimカードをメイン、サブにするかの設定画面で指定を行います。

 

 

この端末(iPhpne11ProMAX)の物理SIMには、日本のsimを取り外して中国の China Unicom という通信会社の販売している11か国通信可能sim(タイ マレーシア インドネシア フィリピン シンガポール カンボジア ラオス 香港 マカオ ベトナム )に入れ替えていました。

(8日間有効で5Gバイトの容量。日本円で1000円弱)

 

そして、もう一方はカンボジアのsmart社という通信会社のsim。

(確か1週間くらい有効で通話と20Gバイトで5ドル+e-sim代2ドル)

 

China Unicom はカンボジアではMetfoneというカンボジアの通信会社とローミングしています。

 

そのため、iPhomeで通信状況を確認するとこのように、「Smart」社の通信状況と、「Metfone」の通信状況が左上の4本殿で確認することができます。

 

 

これは「Smart」社の電波が入らなくなった状態。

 

 

このような時でも通信状況により回線を切り替える設定をしておくことで自動的に電波の強い方で通信をすることができます。

 

 

e-SIMとは。

 

それではe-simとは何でしょうか?

 

スマホの前、初期のガラケーは電話番号などの加入者を特定するID番号が登録されていた情報はガラケーの本体に登録されていました。

 

その後、世界的な基準により、その加入者を特定する情報をsimカードと呼ぶICチップに移し、電話番号を他の端末に移して使用することが可能になりました。

 

そして、デュアル(DUAL)SIMも当初は物理的なsimカードを2枚使用することでそれぞれの通信会社を判断してデータの切り替えを行っていました。

 

しかし、アップルをはじめとするハイエンドのスマホは物理的な2枚のsimカードを使うデュアル(DUAL)SIMを採用しませんでした。

(ちなみに中国本土で販売されるiPhoneは中国当局の指示により物理的な2枚のsimカード使用になっています。)

 

なんででしょうね。

 

確定的なことは言えませんが、simカードのスペースがもったいないと思ったのではないしょうか。

 

simカードの面積はナノsimでも 幅12.3mm×高さ8.8mm×厚み0.67mm。

 

今やハイエンドのスマホはより薄く、より軽くがコンセプトになっています。

そのため、イヤフォンジャックすら廃止をしたアップルにとっては2枚目のsimカードスロットルなど無駄の象徴に思えていたのではないしょうか。

 

だったら、いっそのこと本体のICエリアにsimの情報を登録してしまえば、物理的なエリアが不要になる…

 

と思ったかどうかは知りませんが、simの情報を物理的なカードではなく、仮想的なデータとして扱い、QRコードを介してスマホ本体に登録するようにしたのがe-simになります。

 

e-SIMの使い勝手はいかに。

 

私は、このe-simが運用されたときに画期的なものであると感じていました。

なぜなら、物理的なsimカードのやり取りを行うことなくsimカード情報を登録することができるなら値段も安くなるだろうし、どこでも(日本でも)契約をすることができるだう…

 

しかし、現実は違っていました。

 

日本では3大キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)はe-simの発行は一向に行う予定はなく、MVNO大手のIIJのみがe-simを発行しています。

 

カンボジアでもsmart社がe-simの対応を行っています。

 

しかしながら、カンボジアのsmart社でe-simの手続きを行うためには店頭で手続きを行う必要があります。

 

私は、シェムリアップ空港のカウンターで手続きを行いました。

そこで、なんで店頭でか手続きを行うことができないか理解しました。

 

カンボジアでsimを購入するには面前でパスポートなどの本人確認が必要なのですね。

そして、本人確認が終わると物理的なsimカードを発行することができます。

そして、その物理的なsimカードが発行した後に、その電話番号などの情報をe-simカードに移行するという手順になります。

(ちなみに、物理的なsimをe-simに変換する手数料は$2)

 

すべての国が同じ手順というわけではありませんが、e-simはまだまだ使いやすいシステムになっていないというのが私の率直な感想です。

 

今後、利用者が増えれば変わっていくかもしれませんが今のままであれば、e-simより物理的なsimカードの2枚刺しの方が安く確実な運用ができるような気がします。

 

しかしデュアル(DUAL)SIM自体は便利であるという感想を持っています。

自分のいる場所、目的地、異国の言語などスマホですぐにわかる状況の旅行スタイルが確立され始めています。

今後、中国やロシアを訪れる予定ですので、もう少し情報を集めてみたいと思います。