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FlyTeam によりますと、国土交通省航空局は2011年4月22日、3月11日から10月29日までの2011年夏期スケジュール期間は、いわゆる「U/Lルール」を一時的に停止することを決定し、航空会社に通知した。
「U/L」は「Use it or Lose it」で、航空会社が配分された発着枠の80％以上を実際に使用しなかった場合、翌年はその発着枠に対する優先権を与えない国際ルール。
今回は成田、羽田空港について「U/Lルール」の適用をしないとのこと。
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過去にも同様に「U/Lルール」の適用を一時的に停止したことがあり、近年では2009年夏ダイヤで、新型インフルエンザの流行時期に実施している。この措置をとることで、不可抗力で需要が減少した場合に欠航を決めても、航空会社は翌年に同じ時間帯の発着枠を確保でき、復便できるようになる。
なお、空き枠はチャーター便の受け入れで有効活用するとのことです。
「U/Lルール」は、平時では国内外の航空会社が､与えられた発着枠を活用せずに放置しないようにするのが目的ですが、有事の際は需要に応じてやむを得ず欠航を決めた航空会社は翌年に同じ時間帯の発着枠が確保されず、復便が困難となる可能性があり、逆に、そういった事態を避けるためには、搭乗率が低い便も運航を継続せざるを得なくなります。
そのため、国際ルールにより、航空会社の経営を保護するために一時的に同ルールを停止することは認められているようです。
ちなみに「U/Lルール」は、国際航空運送協会（ＩＡＴＡ）が定めた混雑空港における発着調整のガイドラインだそうです。過去には、９１１のテロやリーマンショック、鳥インフルエンザの流行で旅客数が激減した時に、日本以外でも、アメリカやEU、オーストラリアの航空当局が同ルールの適用を一時停止したことがあります。
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