全日本空輸が、エアーニッポンなどグループの運航4子会社を再編・統合する方向で検討していることが15日、明らかになった。運航効率化のほか、乗員の人事制度を改善し、頻発するストライキを回避するのが狙い。2009年度上半期中に具体的な計画を策定する。
全日空は、国内外の主要路線を担う本体のほか、グループのエアーニッポン(拠点は羽田、関西、福岡の各空港)とエアーネクスト(福岡)が小型ジェット機、エアーニッポンネットワーク(羽田、伊丹、丘珠)とエアーセントラル(中部)が小型プロペラ機を運航。「ANA」の統一ブランドで地方路線を支えている。
ただ、グループ各社で採用された乗員は原則、他社へ移ることができないことから、機種移行を望む乗員の不満は強く、乗員組合のストが頻発。15日も今年2度目の24時間スト突入を招いた。
こうした現状の打開と運航の効率化を目的に、全日空はグループ4社を拠点や機種によって再編・統合する方針。グループ各社間のほか、全日空本体との人事交流も視野に入れた制度見直しの検討に入った。
(時事通信より引用)
今日も、エアーニッポンの労働組合がストを決行しましたが、全日空はそのストの原因のひとつを人事制度ととらえているようですね。
但し、自社グループの子会社を再編・統合すると言うのは、今の時代に逆行することにはなりませんかね。
今回のスト突入の理由の一つに、賃金格差があったと思います。
(エアーニッポンの労働組合のHPは組合員のみ閲覧可であったので、情報を得ることができませんでした。)
つまり、同じANA便を運航していながら、給与にかなりの格差がある。
これがエアーニッポン労働組合の不満なのだと思います。
給与体系に手を付けずに人事制度に着手しても、根本的な解決にはならないと思うのですが・・・。
むしろ、より身近になる分、さらに不満が拡大する予感がします。
航空会社は、人件費の安い子会社を次々と作り、運航コストを押さえるビジネスモデルを実行していましたが、どうやらそのビジネスモデルもほころびはじめてきた気がします。
そうそう、全日空は昨年、格安航空会社を発足させると言っていましたが、どうなるのでしょうか。
そこも見守ってきたいと思います。
ストも結構だが、欠航は勘弁してー。