癌告知から約1ヶ月が経ちました。




幸いステージⅡだった私は


転移リスクが高いといわれる食道癌といえど


完治する可能性や希望もあり


体調も癌患者とは思えない快調ぶりで

(胸腔鏡の術後の影響で片肺はいまだに痛むけど)


余命という瀬戸際まで(?!キョロキョロ)


時間的猶予がありました。笑





ただ、ステージⅡだからこそ


そしてAYA世代という


社会的に求められる役割が多い


ライフステージだからこそ


治療一本に専念!というわけにはいかず


今まで通りの生活と


これから長期に渡る闘病生活とをうまく統合させながら


社会の中で生活していく必要がありました。


大病でありながら


病一つに生きるわけにはいかなかったわけです。





癌と告知されてから


これから困るだろうなと


想像し得たことから


思ってもみなかった些細なことまで


治療はまだ始まっていないけれど


すでにいろいろ経験したので


記録しておこうと思います。


AYA世代(15〜30代)の女性ならではの


目線かもしれません。


少しでも誰かの参考になれば幸いです😊




①仕事

なにはともあれ私の一番の課題はこれでした。


働き世代ならほとんどの方がそうなりますよね。


退院出来ても


治療方針が定まるまでは紹介続き。


まず術後は他院から大学病院に紹介。


その後も


院内で食道専門医→婦人科→膵臓癌専門医を


行ったり来たり。


特に卵子凍結に関することは


どれぐらいがん治療を待つ猶予があるのか


最短でどれぐらいの期間で採卵できるのか


両者を踏まえ、卵子凍結してもいいのか


自分で先生間を行き来して


それぞれの科で説明されたことを


報告して自ら調整しなければ


なりませんでした。


大学病院なので予約で朝受診しても


帰るのは夕方になるなんてのがほとんど。


次の予約も曜日が毎回バラバラ、


前の病院にも書類の関係で用ができて


急遽足を運んだり


週に3、4回病院に行くこともあって


体力的にはいつでも働けるのに


じゃあ次は明後日ね。とか


婦人科がこの曜日しか診療してないから


明日予約ね!みたいな予期できない通院状況で


大学病院紹介後、しばらくは


とても復職できるスケジュールではありません


でした。



治療方針が定まってからも


抗がん剤が開始されたら


仕事しながら通院できるのだろうか?


体力的にこなせるのか?


休職開始時期は?復帰目処は?


寛解後、私の戻れる場所はあるのか?


不安が尽きません。


私一人、通院で苦労するのはまだしも


説明のため家族の同席を求められることが


たびたびあったり


治療方針が定まらず職場に復職の目処が


いつまでも報告できず


自分以外の人を巻き込んでいる状況が


焦りと申し訳無さとで


何よりもストレスでした。



また、男性が多い職場なので


卵子凍結などのナイーブな内容も職場に


どこまで打ち明けるべきなのか


初めはとても悩みました。


特に抗癌剤による不妊リスクのことは当初は


言いづいらいなというのが正直な本音でした。


あいつ不妊になるのかあってみんなから


思われるんじゃないかって想像すると


公開処刑されるような気分でした不安


だけど私の職場は命に携わる職種ということもあり


病気への理解は幸いとても深くいただけました。


仕事内容の調整は体調にあわせるし


復帰のタイミングも


職場のことは気にせず


命と治療、自分の人生を


最優先でと言ってくれました。


私の場合は意を決し


自分の現状をありのまま報告することにしました。


あとから思えば、逆にそのほうが安心して


通院と仕事の兼ね合いについて


細かい部分まで相談できたなって思います。



改めて癌治療は自分一人では


決して乗り切ることはできないことを痛感。


一時は仕事を辞めるべきなのではと


悩んだ時期もありました。


私は職場の方々の大きな理解に支えられ


大好きな仕事を今は辞めずに


このまま休職制度を利用して治療に


専念させていただく方向になりました。




②経済的な問題

休職するため、収入が減る中で


長いスパンで治療費を支払っていくことに


とても不安がありました。


経済的なことはまた別の投稿で


詳しく書こうと思っていますが


まず癌と診断される前から


検査費用がそこそこかかりました。


胃カメラは1回1万円、造影CTやMRIなど


月に3〜4万は検査費用で有にかかります。


卵子凍結、抗がん剤、手術、入院費用、


ウィッグ代、生活費などを考えると


胃が痛みます(笑)



がん治療は長期戦になる方が多いのではないかと思います。


ステージⅡの私でも少なくとも1年は闘病に


かかる見込みです。


いまは助成制度や福利厚生が


充実していて、院内にも


情報をくれる支援員(ソーシャルワーカーさん)


がおられるので


ぜひ、活用してみるべきだと思います。


もちろん職場の福利厚生も確認しておくこと。


経済的なことはまた別の投稿で看板持ち




③サポート体制

私は実家が県外で独身だったので


送迎や入院中の洗濯物が


すごく困りました。


実家も母一人で、何より父が亡くなってからは


母一人で父が残した会社を必死で


切り盛りしていて従業員も


たくさん抱えている身です。


とてもとても頼るわけにはいきませんでした。


ですが、検査は麻酔を使用するものが多く


たびたび車の運転ができない日が


ありました。


地方なので公共機関が充実しているとはいえず


大きな病気や治療なので


家族の同意書が必要だったり


とにかく一人では治療が進められませんでした。


幸い多くの友人が助けてくれました。


とくに入院中のサポートは


コロナが下火になったとはいえ


私の病院は身内しか面会できないという


厳戒体制で縛りがありました。


私の病院は状況を説明して、家族以外の


面会はだめでも物の受け渡しはできたので


自分のサポート体制は


早めに病院に相談しておくといいと思います。


彼氏彼女や友人、上司や同僚など


頼れる場所をいくつか作っておくべきだと思いましたにっこり




④脱毛サロン

癌が完治するまでは(寛解後1年経過し、主治医の許可がないとだめとかが多い)、


施術してもらえません。


脱毛器が癌にどう影響するか


そのリスクが完全否定できないからです。


また、抗癌剤使用中は薬の影響で


肌が乾燥しやすく、傷つきやすいです。


そのため傷や熱傷のおそれもあります。


さらに抗癌剤使用中は出血しやすく感染しやすい


ので、一度皮膚が傷つくとそこから


いろんな病気になるリスクも考えられます。


傷も治りにくくなります。


癌告知されたと申し出れば


中途解約できたり(回数割で返金してもらえる)、


契約期間の猶予を設けていたりする

(期間が空いても5年以内なら施術できるとか)


サロンもあるので、ぜひ相談してみてください照れ




⑤歯科治療

抗癌剤がはじまると


出血傾向や易感染の副作用から


歯科治療もできません。


困ったことに虫歯があると


易感染の副作用で虫歯が増悪して


歯茎がすごく腫れたり


口内炎や歯肉炎で悲鳴をあげることになります⚡


早いうちに歯医者さんに行って


口腔トラブルを未然に防ぐことが大切です!





⑥コンタクト

抗癌剤が開始されると


目が浮腫みやすくなったり


易感染の副作用で結膜炎になりやすいので


コンタクトの使用が推奨されません。


メガネが似合わない顔で、


普段はコンタクト命だったので


これはめちゃくちゃ困るなと感じましたショボーン




⑦妊活

Aya世代の多くの女性が


直面する大きな課題の一つではないかなって思います。


癌告知後に治療方針で悩んだのが


抗癌剤使用による不妊リスクです。


子どもがすごく好きだったので


抗癌剤の使用は本当に勇気が必要でした。


その救い手となったのが卵子凍結です。


卵子凍結もいろんな課題があります。


ただでさえ病気のことでいっぱいいっぱいなのに


加えて全く病気とはジャンルが異なる


卵子凍結のことまで考えるのは


本当に大変でした。


悩む期間も十分にはありません。


助成制度があるといえどそれはほんの一部で


決して安い額ではないこと。


癌治療が遅れるデメリットや


凍結卵子から受精できる確率の低さも


費用とつい天秤にかけてしまいました。


抗癌剤の種類によっても


不妊リスクの大小はあります。


ただ、そのデータさえない抗癌剤も


多く存在します。


それから、催奇形性のリスクから


抗癌剤終了後も一定期間(薬によって異なる)


妊娠ができません。


卵子凍結はとても重要な悩みの


一つだったのでこのことは


しっかり別の記事で書きたいって思っています🐣




癌患者で


治療方法が残されていることは希望のはずなのに


臓器を失ったり


ライフスタイルの一部や


未来の一部を失ったり


癌治療って本当に憎い!物申すって


思うことが多いです。




でも、私は悩みや不安に直面するたびに


SNS上のたくさんの癌サバイバーさんの投稿を


参考にさせていただきながら


一つ一つ解決へと導かせていただきました!


私は汗をかくような力仕事の職場ですが 


私と同じ職種で食道癌の大手術を乗り越えて


今は元気に復職されている方とも


繋げていただきました。


ギャルファッションで


髪もネイルも楽しんでいる


20代前半の女の子が食道癌ステージⅢから


きつい闘病生活を前向きに乗り越え、


今までの生活とほぼ変わらない


生活に戻っている投稿も見ました。


癌治療を乗り越えた人たちって


本当に前向きなんです。


できないことばっかり、できなくなったこと


ばっかり嘆くんじゃなくて


じゃあどうしようかって


どうすれば少しでもできる可能性を


残せるかなってまずは挑戦されているんですよね。


自分のやりたいことを最初から諦めないこと。


 希望を持って臨むことも癌治療では 


 大切なことなのだと学びました。 


 だから諦めず、病だけに生きず


私も闘病生活を迎えたいって今は思っています!




そのために私が準備し始めていることを


次の投稿で紹介したいと思います飛び出すハート