今回は、日本のお金の歴史について学んでいきましょう
《お金の進化〜日本編〜》
◉古代◉
古代では、お金という概念は存在せずに物々交換が主流でした。
自分が欲しい物を持っている人に様々な交渉を行って、物と物を交換するのです。
交換するものは米や布、あるいは塩などが重宝されていたようです。
これらを物品貨幣と呼ぶのです。
◉飛鳥時代◉
飛鳥時代になってくると、中国の開元通宝をモデルにした、富本銭が登場します。
コインのような貨幣には富本としっかり刻まれています。
これは国を富まし、民を富ませる基本という意味があるのです。
西暦683年の頃の話です。
◉奈良時代・平安時代◉
この時は250年の間に金貨や銀貨、銅銭が作られています。
そして豊臣秀吉が金や銀の貨幣を作るまでは、中国から輸入した貨幣を代用していた記録もあります。
1404年になると、中国と室町幕府との間に条約が結ばれます。
それにより貿易が始まり、銅銭が非常に重要なお金となります。
特に永楽通宝は人気があり、全国で使用される共通のお金となっていたのです。
1587年には天正菱大判などが登場します。
これが俗に言う、大判小判です。
これらは主に臣下への褒美として配られるもので、庶民の間には流通しませんでした。
しかし、それ故に非常に価値の高いものとして重宝されていたのです。
◉江戸時代◉
江戸時代に突入すると、寛永通宝が登場し貨幣制度が統一されました。
全国で使うことが出来るようにと金や銀貨も作られています。
当時はアメリカやイギリスなどの貿易も活発になっており、金の流出が問題にもなった時代です。
◉明治時代◉
明治時代になると、造幣局が建設されて造幣工場が完成しています。
金や銀の価値をしっかりと整備し、グラムに応じた価値を明記していました。
その後、大正時代や昭和時代へと入り、現在のお金へと進化して来たのです。
お金の歴史はまさに人間の歴史と言っても良いでしょう。
歴史を知ることで、お金の利便性と価値に改めて気付けるのではないでしょうか?