第11集~相柳との邂逅~

 

注意ドラマ《長相思2》第11集の内容に触れています
注意原作から補足した部分が後に回想として差し込まれる可能性もあるので、ネタバレが気になる方、11集未視聴の方は【スルー推奨】です🙇🏼‍♀️

 

 

1人苦しんでいる小夭を見ていられず、姿を現した相柳。

禁句だった「九头」まで持ち出し、彼なりに全力でくだらない話をする。

ほんの少しでも彼女の心が軽くなるように。

 

今夜の相柳は相柳らしくないからだろうか。

大胆な質問をする小夭。

 

相柳が軍に残って戦い続けているのは、義父のためだけでなく生死を共にした仲間たちのため。

肩を並べて戦い、酒を酌み交わし、戦友の遺骨を拾ってきた。

 

小夭には想像もできないが、相柳の言いたいことは理解できる。

 

玱玹の父親もそうだった。

逃げることもできたはずなのに、妻と息子を心から愛していたのに…それでも仲間たちと運命を共にすることを選んだ。

 

この世には、命と引き替えにしても捨てられないものがある。

 

(ドラマでは「身内でなければ褒め称えられたかも知れないが、それでも~」的な台詞が入り、まだ母親を許せない気持ちが強調されていた)

 

 

この後にカットされたシーンが。

 

「世界は広い…でも○○の娘である私には行き場がない…」

相柳はうなだれる小夭の頭を持ち上げた。

「なら海に出ればいい。空は高く海は広い。身の置き場がないなどということがあろうか。」

 

果てしなく延々と広がる大海原を、悪夢のように感じる者もいるだろう。

しかし、既に海妖と同じような身体を持つ小夭にとっては楽園。

(37年間に渡る海底での治療によって相柳の血が体内に流れる小夭は、海妖と同じく自由自在に海中で過ごせる身体となった。相柳は弓を教えることで「自らを守れる力」を与えただけでなく、「行く当て」もまた与えていた。)

 

たとえ皓翎や西炎が彼女を受け入れなかったとしても、まだ海がある。

誰も知らない秘密の抜け道に思い至り、小夭は少し落ち着きを取り戻した。

 

 

銀髪に軽く触れ、ここに長く留まるのは危険だからと早く去るよう促す小夭。

先ほどまで泣いていた彼女の瞳はとても澄んでいて、相柳はその目に映る自分の姿をはっきりと見ることができた。

 

手を伸ばし、その瞳を閉じさせてからその場を去った相柳。

 

彼が去る瞬間、小夭は額に柔らかな冷たさを感じた。

ほんの一瞬、軽く触れただけ。

慌てて額を覆って目を開けたが、目の前にはもう誰もいなかった。

 

錯覚だ!

錯覚に違いない!!

 

 

ドラマでは雪の結晶が額に舞い降りる、より幻想的な演出に。

実際に額に触れたのは…