ガラス | のんびり田舎生活

ガラス

一昨年の12月にみやこめっせ京都にて京料理展示大会という催しがあり、第100回を記念して100人の陶芸家やガラス作家の作品の展示がありました。その時、師匠とShuの作品も展示させて頂いたので見に行ったのですが、ヴェネチアングラスを思い出させる作品を作っておられたガラス作家さんがとても気になりました。


出展しておられたのはショットグラス位の大きさの作品で欲しいと思ったのですが、気に入った色は既に売約済みでした。他の色もあったのですが、人の多い会場でじっくりと選ぶ事ができなかったのと、その作家さんの他の作品をもっと見てみたいと思ったので、結局買う事ができませんでした。


その方は江波富士子さんとおっしゃる作家さんで、神奈川県の潮工房 というところで、何人かの作家さんと一緒に作品を作っておられるようです。出展者の名簿の中から作家さんの名前を思い出して、潮工房さんのHPに辿りついたのですが、東京、名古屋、京都のギャラリーでの個展やグループ展が年に何回かあるようです。


潮工房さんの紹介を見るとやはり、イタリアのムリーニガラスの技法を取り入れておられています。江波さんの作品はヴェネチアンガラスを思い出させるけれどモダンテイストが取り入れられていて、中には和ともよく合う作品を作っておられます。


HPの情報で7月号の和楽 に作品が掲載されたと知ったので、ぜひ掲載作品を見たいと思っていたら、今日伺ったある場所の応接コーナーのテーブルの上に和楽が置かれていたので、手に取ってじっくりと掲載された作品を拝見する事ができました。21cm位の黒と白の角皿が掲載されていました。やはり素敵でした。ぜひ、他にも色々な作品を拝見したいです。


和楽には、江波さんと一緒に活動をされている小西潮さん(潮工房さんの責任者?)の作品も掲載されていましたが、ガラスの中にレースが浮き上がるような手法の作品が掲載されていました。京料理展示大会の時は小西潮さんの作品は見たかどうか覚えていませんが、小西さんの作品も素敵でした。近くで個展かグループ展があればぜひ見に行きたいです。(作品の一部は潮工房さんのHPのリンクから見られます。)


ガラスの事はほとんどわからないのですが、○ち吉さんの美術工芸の担当の方にお話を伺うと、例えばヴェネチアングラスの技法を取り入れているとすれば、場合によっては、日本人の方が緻密で良い作品を作る事があるそうです。ただ、陶芸と違ってガラスの方が作家として活動する垣根が低いのも事実なので作品をよく見ないとわからないのだとか.....。陶芸に比べて歴史の浅い日本のガラス工芸ですが、これからは素晴らしい作品を作る作家さんが出てくるかもしれませんね。